キセキ

私は、リハビリに向かう前、
気合を入れたい時、病室の床を見る
車いすの跡。歩行器の跡。杖の跡。
先輩たちが残してくれた「想い」の
キセキが 今の私の一歩になる。

朗読

伊藤いとう 菜海子なみこ

茨城県 28歳 
肢体不自由

強化リハビリ入院中に書いた詩です。
病棟や病室の床はたくさんの人たちが今まで積み重ねてきた「軌跡」であふれています。
そしてそれは、一人一人の小さな「奇跡」につながっているのかもしれません。
私も先輩たちから「想い」のバトンをしっかり受けとって、
一歩一歩を大切に歩み、「キセキ」を残していきたいです。