2011年3月11日の東日本大震災から10年。
多くの尊い命が失われ、地域社会にも大きな傷跡を残しました。その後も国内各地で大きな自然災害が頻発し、首都直下地震の発生も懸念される中で、コロナ禍により避難行動の変容を迫られるなど、日本で暮らす私たちは常に災害に直面する“リスク”と“課題”を抱えています。
今回の特別企画「震災と未来」展では、震災を忘れず教訓を未来へ伝えるために、“震災の記憶”、“その後の人々が生んだ絆”、“未来への課題”の3つをテーマに掲げています。NHKがこれまで災害に向き合い、記録・蓄積してきた映像や資料をさまざまなプレゼンテーションで振り返るほか、震災・復興にまつわるストーリーをもった品々の展示をつうじて復興への取り組みと課題、また今後の災害に対する備えを紹介します。
本展が、被災地へ思いを馳せ、防災・減災の必要性を「自分のこと」として捉えていただく機会となれば幸いです。
10 Years Since the Great East Japan Earthquake on March 11, 2011
Many priceless lives were lost, and major scars still remain in the regional community. Many natural disasters have occurred in various parts of Japan since then, and as we remain anxious over an earthquake striking directly beneath the capital.
We who live in Japan are constantly facing risks and issues in the face of disasters, such as the need to change evacuation activities due to the coronavirus pandemic.
This exhibition raises the three themes of “Memories of the Great East Japan Earthquake,”“The bonds formed by people afterwards,” and “Issues for the future,” to assure the lessons learned will be remembered and conveyed to the future.
We review videos and materials that NHK recorded/accumulated in the face of disasters to date through a wide variety of presentations. We also introduce the initiatives and issues for reconstruction through displays of objects, each with a story related to disasters/reconstruction, and preparations for future disasters.
Through this exhibition, we hope you will have the opportunity to share your thoughts with the disaster areas, and feel the need for disaster prevention and mitigation as “something that affects me.”
This exhibition raises the three themes of “Memories of the Great East Japan Earthquake,” “The bonds formed by people afterwards,” and “Issues for the future,” to assure the lessons learned will be remembered and conveyed to the future.
■ 名称特別企画
「震災と未来」展 ー東日本大震災10年ー
■ 主催NHK、日本科学未来館
■ 協力「失われた街」模型復元プロジェクト実行委員会、
神戸大学減災デザインセンター(CResD)、
一般社団法人ふるさとの記憶ラボ、
宮城大学事業構想学群中田千彦研究室・友渕貴之研究室
■ 会期2021年3月6日(土)〜3月28日(日)
休館日:3月9日(火)、3月16日(火)
開館時間:10:00〜17:00
(入場は閉館30分前まで)
■ 会場日本科学未来館
〒135-0064 東京都江東区青海2丁目3番6号
■ お問い合わせ03-5777-8600(8:00~22:00/無休)ハローダイヤル
■ TitleSpecial Exhibition "Disaster and Future"
- 10 Years after the Great East Japan Earthquake -
■ OrganizersNHK(Japan Broadcasting Corporation)
Miraikan - The National Museum of Emerging Science and Innovation
■ PeriodMarch 6, 2021(Sat.)〜March 28, 2021(Sun.)
Closed : March 9(Tue.) and March 16(Tue.)
Opening hours:from 10 a.m. to 5 p.m.
(Final admission 4:30 p.m.)
■ VenueMiraikan - The National Museum of
Emerging Science and Innovation
2-3-6 Aomi, Koto-ku, Tokyo, Japan
■ For Inquiries(NTT Hello Dial)+81-3-5777-8600
(from 8 a.m. to 10 p.m. all year)
■ 新交通ゆりかもめ
「東京国際クルーズターミナル駅」下車、徒歩約5分
「テレコムセンター駅」下車、徒歩約4分
■ 東京臨海高速鉄道りんかい線
「東京テレポート駅」下車、徒歩約15分
■ 都営バス「日本科学未来館前」下車、徒歩約1分
■ Tokyo Waterfront New Transit YURIKAMOME:
5 minute walk from "Tokyo International Cruise Terminal station"
4 minute walk from "Telecom Center station"
■ Tokyo Waterfront Area Rapid Transit RINKAI LINE:
15 minute walk from "Tokyo Teleport station"
日本科学未来館 東京都江東区青海2丁目3番6号
Tel: 03-3570-9151(代表)
Miraikan - The National Museum of Emerging Science and Innovation
2-3-6 Aomi, Koto-ku, Tokyo, Japan
Tel: +81-3-3570-9151
※NHKサイトを離れます。
東日本大震災10年を機に実施するNHKと民放キー局5社の共同プロジェクト。
共通キャッチフレーズのもと、各局がドキュメンタリーやニュース企画などを制作、企画開発から番組制作まで、垣根を越えて協力しながら進めていく。目的は、未来のいのちを守るため、過去の経験から学び、次世代へ繋げること。参加番組は3月末までTVerでも配信する予定。また、プロジェクトは平時から防災・減災に力をいれている日本赤十字社や被災地への義援金活動などを行う中央共同募金会とも協力する。
NHKと民放5社の震災取材担当者がスタジオに集まり、震災や復興過程での経験を持ち寄って、未来の命を守るため、私たちは何ができるのかを考える。
【放送予定】2021年3月14日(日)
総合 午後1時50分~3時00分
<共同プロジェクト参加放送局>
NHK 日本テレビ テレビ朝日
TBS テレビ東京 フジテレビ
宮城・岩手・福島の3県とスタジオを中継で結び、各地の当日の表情や復興の現状を伝えながら、西田敏行さんら東北ゆかりのゲストが自らの震災体験・故郷への思いを語る。10年目の午後2時46分を祈りの中で迎え、改めて、私たち一人ひとりが震災体験を語り合い、共有すること、そして次の世代に伝えていくことの大切さを確かめ合う。
【出演】西田敏行ほか
【放送予定】2021年3月11日(木)
午後1時40分~4時20分
震災前の2005年から16年にわたって仙台・荒浜という半農半漁の地域を記録し続けたドキュメンタリーでは、大漁と豊作をもたらす風<イナサ>とともに暮らしてきた人々を見つめ、津波によって、“失われたもの”“変わらないもの”“守り継がれたもの”を描く。
この「イナサ ~風寄せる大地
16年の記録~」
3月8日放送など。
災害が相次ぐ中、被災地では様々な“心の歌”が、人々を慰め勇気づけてきた。その一つ、神戸の復興の歌「しあわせ運べるように」は、東日本大震災や熊本地震などの被災地でも歌い継がれている。福島と神戸の子供たちの交流の記録と共に、人々の心に残る名曲に秘められたエピソードを紹介。復興を応援するアーティストのライブ演奏も交えながら、あの日の記憶や教訓を未来へとつなぐメッセージを伝える。
【出演】森山直太朗 福島しあわせ
運べるように合唱団 ほか
【放送予定】2021年3月13日(土)
午後4時50分~6時00分
東日本大震災で被災した人たちが、家族や友人、同僚、お世話になった方々に、これまで言えなかった『ありがとう』の思いを伝え、この10年間をねぎらいあう番組。
この企画は、もともと宮城県気仙沼市の住民が、「3.11を感謝の言葉であふれる日にしたい」と、「“ありがとう”を3.11に伝えよう委員会」を立ちあげたことが発端。彼らが伝える、いくつもの『ありがとう』の物語から、被災地の人たちが歩んできた10年間を見つめる。
【出演】井ノ原快彦 南野陽子
【放送予定】2021年3月13日(土)
午後7時30分~8時43分
震災後、悲しみにくれる人々を勇気づけた歌や音楽。世界中のアーティスト達からの支援を糧に、被災地は復興に励んできた。しかし、いま各地で自然災害が頻発し、新型コロナの感染が拡大。世界は改めて癒やしと希望を必要としている。離れていても、困難なときこそ、心をひとつにして、明日へつないでいこうというアーティスト達のパフォーマンスとメッセージをお届けする。
【出演】レディー・ガガ 平原綾香
JUJU スガ シカオ 渡辺貞夫
渡辺謙ほか
【放送予定】2021年3月27日(土)
午後11時00分~翌0時00分
特集ドラマ「あなたのそばで明日が笑う」放送当日、主演の綾瀬はるかさんをゲストに迎えて生放送。宮城県石巻市を舞台に、行方不明の夫を待ち続ける女性が前を向き歩み出す物語。撮影中の印象的なエピソードや共演者インタビューを交え、ドラマと被災地への想いをたっぷりと伺う。綾瀬さんと福島各地との長年に及ぶ交流の様子や、震災10年の様々な関連特集番組も紹介。
【出演】綾瀬はるか 近藤春菜 足立梨花
松岡忠幸アナウンサーほか
【放送予定】2021年3月6日(土)
午後1時50分~2時50分
東日本大震災の1年後、2012年3月に制作された復興支援ソング「花は咲く」。これまで様々なバージョンが制作され、世代や国境を超えて多くの方々に歌い継がれています。番組では、「花は咲く」の広がりと、歌に心を寄せる人々の思いをたどります。また、最新作「花は咲く2021」制作の舞台裏に密着。完成までの参加いただいたみなさんの思いに迫ります。
【放送予定】2021年3月6日(土)
午後3時30分~4時42分
宮城で漁師の娘として育ったハルカは、東日本大震災で、家や多くの友人をなくした。照明オタクのハルカが照明の魅力を人々に伝え、その人たちにぴったりな照明を見繕う過程で、人々の人生に次々と「光」がもたらされていく。そしてハルカ自身もまた、数々の出会いを通して心の傷を乗り越え希望の光を見いだしていく。ユーモアとペーソスあふれるタッチで描く新感覚・文化教養×ドラマ!
【出演】黒島結菜 古舘寛治
【放送予定】
2021年2月8日(月)スタート
毎週月曜午後7時25分~7時50分
※3月8日(月) 最終回
古今東西の名著を4回シリーズで読み解く番組。3月の放送では、寺田寅彦「天災と日本人」、柳田国男「先祖の話」、セネカ「生の短さについて」、池田晶子「14歳からの哲学」を取り上げ、「災害との向き合い方・生きる力・未来を拓く叡知」を読み解いていく。
【朗読】滝藤賢一
【出演】伊集院光 若松英輔
(東京工業大学教授・批評家)ほか
【放送予定】2021年3月1日(月)~
4回放送 毎週月曜
午後10時25分~10時50分
人形劇でおなじみの「ざわざわ森のがんこちゃん」が、3.11を知らない子どもたちとその家族に向けて放送するスペシャル番組。恐竜の女の子・がんこちゃんが、大きな災害にあい避難してきた鳥の子ども「ソラ」と出会い、様々な困難がありながらも心を通わせる姿を通して、「被災とはなにか」を伝えるとともに、「自分の身になって被災者を思いやる心」の大切さを描く。放送後は「NHK for School」で公開。
【放送予定】2021年3月11日(木)
午後6時20分~6時40分
東日本大震災の経験を後世に伝えるため、NHKでは当時被災地で撮影された膨大な映像で構成した記録番組を制作。BS1放送に加え、国際放送を通じて世界に発信する。前編では長く続いた激しい揺れや大津波の様子、後編では発災後1年の被災地での苦闘を描く。
【放送予定】2021年3月7日(日)
午後10時00分~10時49分、
11時00分~11時49分
東日本大震災から10年。震災直後から継続的に東北沿岸部の町の変化を見続けてきた番組がある。朝の情報番組「あさイチ」で毎年3月に放送されてきたコーナー企画『バスで!列車で!アッキーがゆく“復興の地”』。“アッキー”こと俳優の篠山輝信さんが旅人となり、震災で一度はズタズタになった公共交通機関を乗り継ぎ、青森・岩手・宮城・福島へと、被災した土地土地を訪ねながら、復興へと向かう町の様子や人々の思いを伝えてきた。今年はコロナ禍でアッキーが現地を訪ねることはできなかったが、この10年繰り返してきた旅を振り返れば、震災後に歩んできた人々の営み、それぞれの“復興”のありよう、未来への課題が等身大に迫ってくる。旅情あふれる東北の情景とともに、この10年の被災地と人々の歩みをアッキーとともに伝えるスペシャル版。
【放送予定】2021年3月12日(金)
午後11時15分~翌0時44分
被災地で、いまもっとも大きな課題のひとつが「震災の伝承」だ。
その核となるのが、「震災遺構」の保存。震災から10年に向け、残された数少ない遺構の保存が進められている。NHKの仙台、福島、盛岡の被災3局は、2018年から震災遺稿を8Kで記録してきた。新撮も含め再構成して放送するとともに、貴重なアーカイブとして保存・公開する。
【放送予定】2021年3月7日(日)
午後7時00分~7時59分
福島第一原発(1F)から生放送。原発と周辺被災地の復興の今を、“リアルな日常”を通して同心円状に描き出す。たとえば、原子炉建屋の中(0km)、1F構内の日々(1km)、住民帰還が始まった町内(5km)、移住者の活動が活発化する隣町(15km)、風評払拭のチャレンジが進む浜通り地方(30km)。それぞれに生きる人たちは何を考え、どう日々の生活を営み、何に悩んでいるのか。ドキュメント・中継・インタビュー・リスナーへの生アンケートなどさまざまなスタイルで、ポスト10年に向けた前進のヒントをあぶり出す。
【放送予定】2021年3月13日(土)
午後5時05分~5時55分、
午後6時05分~6時50分
NHKプラスでは、#震災10年というプレイリストを編成。ニュース、ドキュメンタリー、ドラマほか様々なジャンルの関連番組を放送から1週間同時・見逃し配信する。また、これまで10年の間に放送してきたNHKスペシャルなどの番組を「津波」「こども」「原発」「福島」などのテーマごとにプレイリスト化し、ひとりひとりの「もっと見たい」に応える。
「#震災10年」プレイリスト
※3/1(月)公開 ※情報は変更になる場合があります。