▲満員となった大田区総合体育館。このフィールドを舞台に熱戦が繰り広げられた。
6月10日、Twitter界隈をざわつかせた「#ロボコン」。
このキーワードが実に5時間近く、Twitterの国内トレンドの1位を守り続けました。
実はこの日、東京の大田区総合体育館では、ロボットの祭典「学生ロボコン2018(略称:学ロボ)」が行われ、若きエンジニアたちによる熱戦が繰り広げられていました!
「なんで、ロボットオタクのお祭りがトレンドの1位に?」
ロボコンを侮ってはなりません。
なぜなら、彼らは単なるロボットオタクではなく、青春の全てをロボコンの勝負に捧げたロボコニスト(※)なのです!
(※)ROBOCON(ロボコン)とist(~を捧ずる者の意)を組み合わせた造語。ロボコンに参加している学生の通称。
学生ロボコンという晴れ舞台のロボコニスト達の雄姿と学ロボの魅力をご紹介します!
▲学生とロボットが一心同体となって試合に挑む姿は、これまでも多くのロボコンファンを魅了してきた。
【魅力①】ロボットのことがよくわからなくても、楽しめる
「エンコーダー?」
「オムニホイール?」
「ライントレース?」
ロボコニスト達の会話を聞いていると、いかにもロボットやプログラミング的な単語の連続です。
このような工学系の言葉を聞くと、少し敬遠してしまいがちですが・・・
でも、大丈夫!
ロボコンはロボットの知識が無くても楽しめます!!
なにがおもしろいって、「ロボットがとにかく速い、そして正確。」
▲ロボットを操縦する人も走ってしまうほどの速さ。
今大会、優勝したチームのVゴール達成タイムはなんと15秒!
(・・・この15秒の間に、「シャトルコック」というボールのようなものを、ロボットがローディングゾーンまで取りにいって、10mくらい先にいるもう一台のロボットに受け渡して、それを投げてリングに通して・・・)
と、言葉で説明しても15秒以上かかってしまうような競技課題をあっという間にクリアしてしまいます。
実際に今大会の司会を務めた小島瑠璃子さんがシャトルコックを投げて課題に挑戦するも、一度もクリアできず…
もはや「人間がどれだけ練習しても、勝てないんじゃない?」っていうレベル。
あっという間に勝負が決してしまうスピーディーな試合展開、まばたき厳禁です。
【魅力②】ロボコンに懸けるプライドがアツい!
▲複雑な機構のロボット。ミリ単位の調整に緊張感が伝わってきます。
スタート前の最終調整をしている様子ですが、モータースポーツのチューニングかと見紛うほどの光景・・・
ロボコニストの姿は真剣そのもの。(まさにプロフェッショナル…)
この大会のために毎日コツコツとロボット製作に向き合い積み上げてきた成果を発揮すべく、この一発勝負に全てを集中します。
会場全体が息を呑むような緊張感に包まれ、その静けさのあとにはいよいよ勝負のときがやってきます。
この一戦に懸けてきたからこそ、試合後には喜びや悔しさなど様々な感情が交錯します。
▲大歓声の中でガッツポーズ!仲間と喜びを分かち合います。
もはやコンテストの域には収まらない、チーム同士のプライドのぶつかりあいに、見ているこちらもアツくなってしまいます!
【魅力③】ロボコンファンの団結力がすごい。
試合が始まると、会場はチームの応援も相まってさらに熱気を帯びます!
▲チームコールが会場中に地鳴りのごとく響き渡ります。
今大会、会場の大型モニターには「応援ボード」として、Twitterで呟かれた応援ツイートが表示されました。
会場の内外からチームへの応援メッセージなどが多数寄せられ、その数なんと約18,000ツイート!「#ロボコン」がTwitterの日本のトレンド1位に!
恐るべし、ロボコン。もはや体育館の中だけの出来事には留まらず、その戦いに日本中が注目していました。
ここまで読んでみて、「ロボコン」見てみたくなりませんか?
「NHK学生ロボコン2018」では予選からの全試合の動画クリップを公開中です!
今大会の優勝チームで、8月にベトナムで行われる「ABU・アジア太平洋ロボコン」に日本代表として出場する東京大学の謎のロボット"彼女"についても紹介しています。ぜひこちらもご覧ください!
▲優勝した東京大学のロボット「彼女」。実は「彼氏」もいる。
最後に!
7月16日(月・祝)午前9時30分から総合テレビにて、今大会の様子をまとめた
「やっぱり彼女は強かった!~NHK学生ロボコン2018~」
が放送されます!
ロボコニスト達の熱き”人間ロマン”をお見逃しなく!