イベント探訪ブログ N:KIKOU

【えぬきこう】
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広島から"平和への思い"を届ける「れいわのへいわソング」
~高校生・大学生向けのオンライントークイベントを開催~

 

NHK広島放送局では、2021年7月に「れいわのへいわソング」公開収録を開催しました。

0_reiwa.png「れいわのへいわソング」とは、歌の力を通して「平和の尊さ」や「命の大切さ」を若い世代へつなげることを目指す音楽番組。昨年は、新型コロナウイルスの影響で、残念ながら無観客での収録に。しかし、今年はコロナ対策を徹底したうえで、600名を超えるお客様に会場にお集まりいただくことができ、出演アーティストとお客様が音楽を通して一体となる空間の中で、番組の収録を行いました。

<番組概要>
 出演:STU48、鞘師里保、SUGIZO、Sexy Zone、DA PUMP(五十音順)
 MC:ハライチ(岩井勇気・澤部佑)、髙橋ひかる
 https://www.nhk.or.jp/hiroshima/hibaku75/reiwa-song/index.html

今回の「れいわのへいわソング」は、これだけで終わりません。

「若い世代とのつながりをもっと深めよう」と部署を越えた番組スタッフの発案により、大学生・高校生を対象に、番組制作の舞台裏の紹介しながら、番組のテーマである「平和と日常の大切さ」について学生の皆さんと一緒に考えるオンライントークイベントを開催することにしました。

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NHK広島放送局から、番組制作を担当したディレクター、デザイナー、カメラマン、事業担当が登壇。司会進行は、広島放送局の志賀隼哉アナウンサーが務めました。

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当日はオンラインで、広島県を中心に東北から九州まで全国の学生98名が参加!


ディレクターからは、番組に込めた思いやコンセプトについて紹介。

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戦争の記憶を継承する広島から、平和について音楽・エンターテイメントで伝えていくこの番組。
「新型コロナウイルスが流行してからは、戦争に対する平和だけでなく、今私たちが置かれている状況に対して、日常の大切さ・命の大切さを意識していきたいという思いを番組に込めました」
特に番組冒頭Sexy Zoneのメンバーが思いを語るシーンに、番組コンセプトを反映できるように努めた、というここでしか聞けない話も。


デザイナーからは、番組セットの組み方やデザインが浮かんだきっかけを紹介。

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「今回の番組セットは、通勤途中の平和記念公園の時計塔など様々なものからインスピレーションを受けてデザインしました」と写真や資料で詳しく紹介。
「美術系の仕事やデザイン立案されている方はどのように知識や技術を習得しているのですか?」との質問には、
「美術やデザインの立案をするためには、とにかく経験と勉強が大事です!様々な番組を視聴することはもちろん、日頃から演劇やインスタレーションなど色んな場所に足を運んで刺激を受けることを心がけています」 


カメラマンからは、番組を撮影するための設計図「カット割り」について説明。

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「カメラマンは出演者が輝く瞬間を皆さんに届けられるように、事前に下準備を徹底して撮影に臨みます」
ステージに立つアーティストのパフォーマンスを最大限引き出せるように、カメラマンはどのように収録本番を迎えているのかを、映像とともに詳しく紹介。


事業担当者からは、公開収録という有観客でのイベント開催における準備や工夫を紹介。

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「早く平和な日常が戻り、満席の来場者とステージの感動を共有したい!」
と思いながらも、あらゆる想定をしながら準備したことを紹介。
声援の自粛をお願いした来場者に番組ロゴ入りフラッグや出演者をイメージした5色のカラーマスクを作成・配付するなど、厳しい状況でも一体感を感じて楽しんでもらおうと、ディレクターと工夫を重ねたエピソードも。
「厳しい状況に置かれている今だからこそ、“平和と日常の大切さ”を改めて感じて欲しい」
と締めくくりました。


当日は、オンラインイベントの特性を最大限に活用して、全国の参加者の皆さんからもチャット等も含めて、たくさんのご質問をいただきました!
この企画に関わったNHKスタッフも普段番組を見てくれている皆さんと直接お話することで、とても良い刺激をもらうことができました。
ご参加いただいたみなさん、本当にありがとうございました!



(参加者からの感想の一部を紹介)

「番組の至る所に作り手の皆様の思いが込められていることを知り、とてもワクワクしました。これから音楽番組を見ることが楽しみになった」

「より多くの人に考える機会を発信するためにエンターテインメントはとても大きな力を持っていると思いました」

「長崎県の同年代の学生の想いや活動を知ることがとても勉強になりました。広島で活動をしている学生として、県外の学生と更に交流をしていきたいと思いました」

「将来教員になりたいと思っていますが、その時に次世代の子どもたちにも平和を伝えられるようになりたいと思いました」

「コロナ禍だからこそ、人々に平和の想いを届ける重要性について痛感しました」