写真:左から 趙国才さん宮沢照子さん夫婦 宮沢順子さん張和亭さん夫婦
左写真: 満蒙開拓団として日本を離れた宮沢一家
去年夏、長野県泰阜村・満蒙開拓団の最後の帰国者である宮沢照子さん(74歳)は、中国人の夫・趙国才さん(74歳)と共に帰国を果たした。69年ぶりの帰国には、夫の支えと理解があった。年老いて、異国(妻の祖国)である日本への移住。そこにはどんな決意があったのか―。 激動の現代史を生き、複雑な日中関係の中で心揺らしながら、日本で暮らすことを選んだ残留孤児の夫たち。中国人である誇りと妻への思いの狭間で、新しい道を選んだ夫たちを見つめる。