1月6日(日)放送
チャップリンの秘書は日本人だった 〜移民が歩んだ波乱の人生〜

写真左:高野虎市(左)とチャップリン(右)
写真中・右:中村獅童

2007年12月に、没後30年を迎えた世界の喜劇王・チャップリン。その栄光の時代を支えたのは、高野虎市(こうのとらいち)という、日本人の秘書だった。

高野は広島に生まれ、「自由がほしい」と1900年(明治33年)に15歳で渡米。多くの苦労を経験した後、チャップリンの運転手という職を得る。献身的な働きぶりから秘書に抜擢され、以後、「モダンタイムス」「街の灯」など、数多くの名作の誕生を陰から支えた。

「高野は、チャップリン以上にチャップリンを知っていた」と語られるほど、二人は強い信頼関係で結ばれていた。チャップリンも、イギリスから渡ってきた「移民」だった。しかし高野は、18年目にしてチャップリンと別れる。その後の日米戦争を経て、移民の高野は波乱万丈の人生を歩む。一方、チャップリンも、戦後アメリカを追われるなど、壮絶な生涯を送った。1961年(昭和36年)、たった一度だけ、チャップリンと高野は、再会のチャンスを得る。果たして2人は・・・。

番組は、歌舞伎俳優の中村獅童が、チャップリンと高野のゆかりの場所や人を訪ね、再現ドラマでは自ら高野を演じ、その86年の生涯をたどる。

出演:中村獅童(歌舞伎俳優)

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