11月18日(日)放送
ケータイ小説@2007.jp 〜藤原新也・若者たちへのまなざし〜
 

写真左:「ケータイ小説」の作者・Chacoさんに話をきく藤原新也さん(左)
写真右:渋谷でケータイを見る藤原新也さん

「・・この1年間、遠回りして・・・やっと気づいた彼の大切さ。舞は、彼に告白することを決意した。
・・心臓の動きが、大きく音を立てて・・速くなっていく」

160万部という驚異的な売り上げを誇り、今年10月に映画化もされた「天使がくれたもの」という恋愛小説。実は20代の女性(Chacoさん)が携帯電話の書き込み機能を使って発表した「ケータイ小説」である。出版不況が続き1万部も売れればヒット作と言われるなか、ケータイ小説と呼ばれる新しい表現手段が出版界に嵐を巻き起こしている。

ケータイ小説の作者や読者は大半が中高生から20代の女性。毎日のように更新され物語が進んでいくケータイ小説には、多いもので1日数千人の読者がつき、出版社が本を出すと軒並み数十万部、中には百万部を超えるベストセラーも生まれている。

番組では、書き手・読み手、そして出版社などを追いながら、いまなぜ若者たちがケータイ小説を求めるのか、その現象の奥に潜む2007年の若者の心象風景を、『渋谷』『千年少女』などで若者の時代感覚に鋭く切り込む写真家・作家の藤原新也が追う。

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