1月6日(土)放送
病院を”診断”します 〜「医療機能評価」の成果と課題〜

写真:「日本医療機能評価機構」による点検

誰だっていい病院にかかりたい──適切で安心できる医療を求める声はいつの時代も、高い。しかし選ぶために必要な情報はマスコミや口コミに委ねられてきたのが実情だ。これでは客観性が十分でないという不安から病院の機能を評価する第三者機関の必要性が医療界内外から高まり、10年あまり前「日本医療機能評価機構」が作られた。

ここは、希望する医療機関に対し病院の理念や組織的基盤、安全な医療を行う仕組みなどさまざまな機能を点検、一定の基準を満たせば「優良」を意味する認定証を出す。評価によって病院の信頼が高まるだけでなく点検作業の過程で職員の自覚が促され、患者本位の医療が実現するメリットがあるとされる。こうした意識の広まりで現在、認定病院は全国で2000を超えた。

国の医療費削減を背景に、病院は経営努力が求められている。また、患者が主体的に医療へ参加するためにも医療の情報開示や客観評価は一層重要となっており、共通のモノサシである機構の役割が注目されている。番組では、機構の作業を通じ日本の病院のあり方を考える。

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