12月23日(土)放送
僕たちだって働きたい 〜ニート脱出への挑戦〜
スタッフと塾生 講座風景(ビジネスマナー) 講座風景(太極拳)

写真左:スタッフと塾生
写真中:講座風景(ビジネスマナー)
写真右:講座風景(太極拳)

今、政府は「再チャレンジ出来る社会」を推し進めようとしている。掛け声は立派だが、再チャレンジを支えるため、日本の社会は何を準備すべきなのか、何が課題なのか、まだほとんど見えていない。

そんな中、大阪西成で、働かない若者・ニートを仕事へと導く取り組みが行われた。勤労意欲や社会で生きる力を身につけることを目的とした「若者自立塾」。3か月の合宿生活。そして就職活動を経て、仕事に就くというプログラムである。昨年度から始まった国の施策である。塾の内側を見つめると、再チャレンジを志す本人、それを支える人々、そして受け皿となる会社、三者それぞれの課題が浮かび上がってくる。

推計で85万人といわれるニート。一般には「働かず、学校にも行かない怠け者」と定義されるが、単純にひとくくりにはできない。働く意欲のない者がいる一方で、不況と社会構造の変化の中で、労働市場からはじき出された“普通の”若者もいる。若者自立塾に集った15人も、ニート脱出を目ざしつつも一歩を踏み出せずにいる。

国の認定を受け、塾を運営するのはNPOおおさか若者就労支援機構。支援を任された6人の現場スタッフは、「決して見捨てない」という方針の元、手探りでニートの若者と格闘する。

番組では、若者自立塾に密着。現代日本が直面する「人を育て直す」ことの大切さと難しさを伝える。

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