11月4日(土)放送
学校が変わる 子どもが変わる 〜民間人校長・4年目の挑戦〜
写真左:杉並区立和田中学校「よのなか」科授業風景
写真中:藤原和博校長
写真右:「よのなか」科授業風景・藤原校長(中央)

教育改革で全国各地に民間人校長が誕生したのは、平成13年。その中で、最も注目される成果をあげているのが、元 リクルートのビジネスマン・杉並区立和田中学校校長、藤原和博(50歳)さんである。藤原さんは、独自の「よのなか科」を突破口に、これまでの学校教育に 風穴を開けてきた。

その特徴は、(1)新しい授業スタイルに教師を巻き込みその意識を改革する、(2)学校が軸になり地域の人材を発掘・組織化する、(3)教職志望の学生たちのグループを活用する、の3つだ。特に「よのなか科」は、教科書の知識と現実の社会の懸け橋となる授業として評価され、毎週の授業には100人近い見学者がある。

番組では、「よのなか科」の授業で生徒たちがみずから考える力を獲得してゆくプロセスを軸に、過去3年間にわたって記録してきた。当初、教師たちが戸惑うなかで藤原改革にいち早く反応したのは、地域の保護者たちだった。学区制を原則廃止した杉並区で、3年前169人だった生徒の数が、今年4月の新学期には、 300人に達したのである。

3年にわたる授業の記録を軸に藤原流教育改革の軌跡を描く。

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