9月16日(土)放送
“最期”までの日々 〜兵庫 ある特養ホームの模索〜
写真左:55人が入所する「けま喜楽苑」
写真右:スタッフによる入所者との面接

 あなたは、どこで、どのようにして人生の“最期”を迎えたいですか?

 超高齢社会に突入した日本で、多くの人がこの問いに直面している。病院か? 施設か? 家族のもとか?──それまで歩んできた人生や家族との関係……さまざまな思いが絡み合い、その決断は決して容易なものではない。

 兵庫県尼崎市の特別養護老人ホーム「けま喜楽苑」(入居者数55人)では、「その人らしい最期」を実現させようとさまざまな取り組みを行ってきた。活動の前提となるのが、一人ひとりへのていねいな面接である。スタッフが、入居者本人および家族と個別に話し合いを重ね、「人生の最後にどんな願い・希望を持ち、どこを死に場所にしたい(させてあげたい)と考えているのか」を聞き出す。そして、本人も家族も、この面接を踏まえ、願いを具体的にかなえるために、模索を繰り返す。

 番組では、けま喜楽苑での面接の様子を中心に、入居者本人・家族の声・思いを記録。長い人生を終える「最期までの日々」が、その人にとってどのような意味を持ち、どうすればその人らしい最期を迎えることができるのかを見つめる。

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