11月5日(土)放送
生きていてくれて、ありがとう 〜夜回り先生・水谷修のメッセージ2〜

 「夜回り先生」こと水谷修、元定時制高校教諭、49歳。長年、「夜の街に居場所を求める子どもたち」と真正面から向き合い、シンナー・覚醒剤などの薬物汚染や暴走族から子どもたちを救い続けてきた。その活動を紹介した昨年9月放送のETV特集「いいもんだよ、生きるって〜夜回り先生・水谷修のメッセージ」には多くの反響が寄せられた。

 今、夜回り先生・水谷修さんは、新たな課題と向き合い始めた-----。

 夜回りでひっかからない子どもたち、すなわち独りで悩みを抱え、助けを呼ぶこともできず、リストカットなどをすることでかろうじて自分が生きていることを確認している「夜眠れない子どもたち」を救うことである。

 水谷さんの活動が世に知れるにつれ激増する相談メールや電話。その大半が「夜眠れない子どもたち」からのものである事実に、水谷さんは正面から向き合うことにしたのだ。「大人や社会から認めてもらえない子どもたち。元気のあるものは夜の街へ、それすらできない弱い子どもたちが眠れぬ夜に手首を切っている」。そうした子どもたちの抱える「心の闇」を、水谷さんは年間300本以上行っている講演で、新たに訴え始めた。

 番組は、「夜眠れない子どもたち」に即した水谷さんの「講演」、リストカットに苦しむ子どもたちとの「対話の記録」、電話やメールでの子どもたちへの「日々の応対」を軸にして構成する。さらに、子どもたちを取り巻く現状や水谷さんの思いをインタビューで掘り下げ、「今、子どもたちとどう向き合っていけばよいのか」を大人たちに問いかけていく。

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