2001年9月11日のアメリカ同時多発テロでは、24人の日本人が犠牲になりました。世紀の事件に巻き込まれてしまった日本の家族たちは、大切な人を亡くした悲しみだけでなく、テロの連鎖が続くその後の世界の動きにもさいなまれ続けました。
あの日から4年が経ちました。遺された家族たちは、身近な人の死をどう受け止め、また乗り越えていったのでしょうか。そして、これからどう生きようとしているのでしょうか。
愛する夫を奪われた憎しみを超えて子供達を育てて行こうとする妻がいました。
テロにも正当性があると考えがちな日本社会に違和感を覚えながら、息子の死を無駄にしないようテロ被害者の救済を求め始めた父がいました。
夢に向け生きていた一人息子の意志を継いで、アフガニスタンに子供達のための施設を作りたいと動き出した父もいました。
それぞれに思い悩み続けた4年間という歳月。3つの家族を追いました。
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