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2004年12月、ブロードウェイに、史上初のアジア人演出家が誕生した。演出家の名は、宮本亜門。宮本は、ミュージカルにとどまらずストレート・プレイやオペラなど幅広い分野で活躍し、日本の舞台をリードしてきた。
宮本は8月下旬に渡米し、ブロードウェイ・デビューに向けてのけいこを行った。日本を舞台にしたアメリカ人の作品を、アメリカ人キャストによって、日本人が演出する。異なる文化背景を持った者が集まることによって起こるあつれきや新たな発想を、徹底的に語り合うことで作品に反映させて行きたいと語る宮本。人間に対する優しい視点を常に持ち続け、キャストの良さを引き出していく。「中央に演出家の存在が見えるような舞台は最悪。存在しない演出家でいることが自分の理想」と語る宮本亜門の希望は、さまざまな出会いの「架け橋」になることだと言う。「与える」「与えられる」という関係ではなく、舞台と観客の「交流」を目指すのだ。
番組では、ブロードウェイに挑戦する宮本亜門の奮闘ぶりを中心に、日米での演出活動を取材。さらに、東京・ニューヨーク・沖縄でのロング・インタビューを通して、亜門演出の秘密に迫る。
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