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9.11後、最初に戦場となったアフガニスタン。ここで今、国際プロジェクト“武装解除”が始まった。戦乱が続いた大地を平和に変える“武装解除”。来年予定の総選挙の成否を占う重要な試金石である。 この武装解除の先頭に一人の日本人が立っている。伊勢崎賢治氏(45歳)。「武装解除・動員解除・社会復帰(DDR)」のリーダーとして、特別チームを率いる。DDRは「軍事力による強制なしに」、「丸腰の文民が」、「説得によって」武装解除にあたるという画期的な試み。伊勢崎氏はこれまで、内戦終結後のシェラレオネ武装解除の責任者、東ティモール暫定統治機構の文民行政官などを歴任。紛争の現場を数多く歩いてきた。
しかし、伊勢崎氏の前途には数々の障害が立ちふさがる。軍閥同士の小競り合い、相次ぐ武器の密輸、復帰軍人に職業訓練を施そうにも日本やアメリカの協力がなかなか得られない。「来年6月総選挙まで」と期限を切られた武装解除プログラムは正念場を迎えている。「丸腰部隊」DDRは、戦じんくすぶるアフガンで、どんな説得をし、対話をしていくのか。
中東復興の先行モデルとも言うべき、アフガニスタンの現実を、伊勢崎賢治氏へのインタビューを通じて見つめる。 |
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