2014年5月17日(土)
【再放送】2014年5月24日(土)午前0時00分
※金曜日深夜    

それぞれのイナサ
~風寄せる集落 9年の記録~

東日本大震災で津波にのまれた宮城県仙台市荒浜。目の前に太平洋、背後に仙台平野が広がる海辺の集落で、人々は代々海の幸や田畑の実りを分け合い暮らしてきた。
荒浜は風の十字路、春は豊漁を呼ぶ南東の風「イナサ」が吹き、実りの秋には干し柿など冬の保存食作りに欠かせない乾いた西風「ナライ」が吹いた。人々は四季折々に吹く風と向き合い暮らしてきた。しかし津波はその営みを根こそぎ奪い去っていった。

津波から3年。人々はかつての暮らしをとり戻そうと日々を懸命に生き抜いている。漁船を取り戻し再び海に出る漁師、先祖伝来の田畑をよみがえらせるために土の再生に取り組む農家。そして彼らの背中に学びながら、これからの自分たちの道を力強く切り開こうとする若者がいる。
番組では、震災前そして震災後の9年間にわたる荒浜と人々の営みを記録。環境が変わっても変わらない集落のつながりや家族の絆。そして荒野の荒浜に再び芽吹き始めた自然のたくましさを四季の移り変わりとともに描く。

(内容89分)

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