2014年3月1日(土)
【再放送】2014年3月8日(土)午前0時45分
※金曜日深夜    

信さん101歳 ツルさん103歳
~どっこい生きたふたりの100年~

吉田信(まこと)さん101歳、ツルさん103歳。日本でも珍しい100歳を超える夫婦だ。ふたりは100年間の人生で「関東大震災」「太平洋戦争」「シベリア抑留」など、日本の歴史に残る大災害や大事件を経験し、それを乗り越え生きて来た。そして、3年前さらに過酷な出来事と直面する。それは、「東日本大震災」と「原発事故」。 吉田さん家族は福島原発1号機から僅か2キロの大熊町に住んでいた。ひ孫まで入れて、4世代9人の大家族だった。震災の翌日、着の身着のままで避難、以来、家族はバラバラになってしまった。ふたりは今、会津若松市の団地で息子夫婦と避難所生活を送っている。
信さんは昨年、みずからの人生を「自分史」として書き始めた。生き残った者の責任として自分の100年の人生を記録し後世に残したいと考えたのだ。しかし、長年集めてきた昔の新聞の切り抜きなどの資料は、放射線にさらされた大熊町の実家にある。ほとんど見ることができない。そして、体調の急変が信さんを襲う。ツルさんは故郷には二度と帰れないことを知り、故郷の海岸を見守る大切なお地蔵さんの着物を縫い始めたのだ。
番組では、ふたりの1年間を記録するとともに、日本の歴史的な出来事をどのようにして生き延びてきたのかじっくりと語ってもらった。100歳夫婦の言葉は、時にユーモアにあふれ夫婦(めおと)漫才のようであったり、過酷な出来事を切々と語ったり、聞く人の心に深く響いていく。
ナレーションは女優の井上真央さん、孫子の代の目線で100歳夫婦を暖かく語る。

(内容59分)

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