2014年1月1日(水) 午前1時35分(※31日深夜)

【アンコール】
富士山と日本人
~中沢新一が探る1万年の精神史~
(2013年6月8日(土)放送)

今年6月、世界文化遺産登録の見通しとなった富士山。
(注:放送後の6月下旬、富士山は世界文化遺産に登録されました。)
これまで雄大な自然の魅力から語られる事が多かった山が、なぜ、「文化遺産」として登録されようとしているのか。そして、日本人はなぜ、富士山を“象徴”として捉えているのか。山梨出身の人類学者・中沢新一さんが、山梨、静岡に残る「構成資産」、「文物」、「専門家の最新研究」をたどりながら探っていく。
時々の権力者が富士山にどのような意図を込めたのか。中沢さんが注目したのは徳川家康。関ヶ原の戦いの戦勝御礼に大規模な造営と整備を行った富士山本宮浅間大社(構成資産)の本殿に見られる富士山をかたどった装飾や秘蔵の文書に隠された家康の思いとは。また、中沢さんは、江戸時代半ばに爆発的なブームとなった富士の信仰登山「富士講」の起源に迫るために、最も登拝者が多かった山梨県富士吉田市を訪ねる。 ある宗教者の強烈な幕政批判が記された数々の文書などを探る中で、現在にも通じる庶民の富士山への崇拝の念がどのように形づくられていったのかも探る。

<出演者>
中沢新一さん(62歳 明治大学 野生の科学研究所 所長・山梨県山梨市出身)

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