2012年7月15日(日) 夜10時
2012年7月22日(日) 午前0時50分 再放送
2013年3月2日(土)午後4時~4時59分 再放送

復興を誓う 命のダンス

東日本大震災から1年。生活再建が進む一方で、悲しみから立ち直れずにいる人たちもいる。とりわけ、子どもたちの中には、衝撃の大きさに耐えきれず、感情を表に出せなくなっているケースが数多く潜んでいると言われている。

そうした子どもたちの状況に、全国で名をはせるダンスグループ「関西京都今村組」が動き出した。メンバーの多くは、かつて不登校や非行に走った心に傷を抱える子どもたち。代表の今村克彦さん(55)は、これまでダンスを通じて子どもたちを前向きにさせる指導を行ってきた。そこで今年3月、今村さんは宮城県南三陸町で団員を募集、30人の子どもたちが集まった。子どもたちの中には、祖父母を失い、悲しみから抜け出せない子、行方不明のままの母親を思い、立ち直れない子どもがいた。今村さんは彼らにダンスで悲しみや苦しみをはき出して、前向きになってもらおうと考えた。目指すのは6月に札幌で開かれる「YOSAKOIソーラン祭り」。週2回の特訓、そして合宿には京都メンバーも参加させる。世の中を斜に構えて見ていた子どもたちに、何かを感じてほしいと考えているからだ。

番組では、「YOSAKOIソーラン祭り」までの日々を追いながら、被災した子どもたちの心の変化、そして被災地にかかわることで、自分を見つめ直していく京都の子どもたちの姿を描く。

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