2012年3月4日(日) 夜10時

海辺の町に生き続ける~南三陸町の一年~

タコ漁で全国的に知られる宮城県南三陸町。東日本大震災により、町の風景が一瞬にして失われた。良港を作り上げたリアス海岸が、逆に津波の被害を大きくした。

絶望の中にあった人々は、震災から時間を経るなか、少しずつ自らを奮い立たせてきた。湾内のがれきを撤去してタコ漁を再開させた夏、港には漁師たちを迎える町民たちの姿があった。稲の収穫が終わった秋、町を流れる川には、数年前に放流した鮭(しゃけ)が、いつもの年と同じように遡上(そじょう)を始めた。雪が降る冬、海の上にあがる初日の出をみつめる人々の姿。震災直前、町民憲章に「海のように広い心で、魚のようにいきいき泳ごう」との言葉を選んだ人たちは、一年をどのように迎えるのか。

 

南三陸町の海の町に生きる人たちの一年を見つめる。

このサイトを共有する

  •  (NHKサイトを離れます。)
  • メールで投稿