東日本大震災で壊滅状態となった岩手県陸前高田市では、医療機関も大きな打撃を受けた。県立高田病院は建物の4階まで津波に飲み込まれ、15人の患者と8人の病院職員が犠牲となった。
さらに、流出したり、判読不能になったカルテが3万冊。これまで高田病院で診察を受けた患者たちの記録がすべて失われてしまった。
どこに何人が暮らし、どんな医療を必要としているのか・・・廃墟と化した町で、病院の再建に奔走する医師たちの苦闘の日々を追った。