2011年7月17日(日) 夜10時

ワタシの見たニッポン
外国人による日本語弁論大会

お知らせ
「ワタシの見たニッポン 外国人による日本語弁論大会」 海外発信の放送時間が変わりました。NHKワールドプレミアムで、8月14日(日)日本時間午前8時からとなります。

今年で52回目となる「外国人による日本語弁論大会」。6月11日に開かれた今年の大会は、3か月前の東日本大震災の影響を強く受けた。予定されていた茨城県つくば市の会場は避難所に指定され、急きょ、東京・町田市の桜美林大学に変更となった。半世紀を超える大会の歴史の中で、中止が検討されたのは初めてのことだった。

日本に住む外国人にとって、大地震と大津波、原発事故による放射能汚染は、強い恐怖や戸惑いをもたらすものであり、実際、日本を出国してしまった人々も多かった。しかし、演壇に立った8か国12名の出場者は、すべて日本にとどまった人たち。その半数が、震災に触れたスピーチを行った。異国で遭遇した大災害。初めての体験を語り合った。ニュースやインターネットで大量に流れる情報の真偽、心配する母国からの声、身近な日本人たちの対応などを冷静に受け止めた出場者たちは皆、日本が立ち直る未来へエールを送ってくれた。

ほかにも、方言や独特の言い回しで戸惑ったというスピーチや、日本の文化に新鮮なまなざしを向けたスピーチが光った。

空手道場でのあいさつ「押忍」の意味する深さに打たれたジンバブエ出身の学生は、感銘のあまりフランスへの留学予定を取りやめた。独学で日本語を学んだ韓国女性は、教科書には載っていない関西言葉に苦労しながら大阪で暮らしている。日本人の若者が「告白」するときは、歌を歌わないんだと知ってショックを受けたミャンマー出身の大学生。日本で暮らして12年のロシア女性は、日本がいかに恵まれた国か、「お医者さんごっこ」というユーモラスな語り口を使い、あたたかく警鐘を鳴らした。などなど。

日本人への励ましに満ちた、今年ならではの12名のメッセージをお届けする。

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