2011年6月12日(日) 夜10時
12月29日(木) 午前2時5分(水曜深夜)再放送
≪ギャラクシー賞 6月度 月間賞受賞≫

今こそ、力を束ねるとき
~神戸発・災害ボランティアの記録~

神戸市にある災害ボランティア団体「被災地NGO恊働センター」の代表、村井雅清さんは、地震発生直後に先遣隊を現地に送り込むことを決断、いちはやく支援活動を開始した。山形県米沢市、岩手県遠野市に拠点をつくり支援を続けている。「小さな点をつくっていって支援の面につなげてゆく」村井さんは訴える。NHK大阪では、地震発生直後からの活動をカメラで記録し続けている。

今回のような“スーパー広域災害”では、阪神大震災以来、積み上げてきたシステムが機能しなかった。マニュアルはあっても、ボランティアの受け入れ態勢をつくるべき社会福祉協議会が被災し動けなかったからだ。地震発生から2週間が過ぎても被災地では県外ボランティアの受付を行えない危機的な状況が続いた。

同じ神戸市長田区のボランティア団体「チーム神戸」の代表、金田真須美さんは直後に宮城県石巻市の避難所に入った。金田さんが大切にしているのが高齢者や子どもなど“災害弱者”を支えること。避難所を飛び出し、支援の網からこぼれ落ちがちな被災者のもとに足を運び続ける日々が続く。

番組では、未曽有の大災害にいち早く現地に入り支援のネットワークを広げていった神戸の“災害ボランティア”たちが、どのように情報を集め、どのように判断し、素早く行動を起こし、支援の“点”から“面”を作り上げていったのか。記録し続けた映像をもとに、被災地支援のあり方をあらためて問いかける。

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