恋の三陸 列車コンで行こう!

ラーメンで町おこし!大船渡「さんまラーメン」が熱い

「さんまラーメン」は大船渡に実在した!

ドラマに出てくる「さんまラーメン」。これは架空の料理ではありません!
実際に大船渡市では、サンマを使ったラーメンを出す店が7店舗あり、出汁にサンマ節を使った「さんま出汁ラーメン」と、トッピングにサンマを使った「さんまラーメン」の二種類を食べることができます。
ドラマスタッフも愛してやまない、ご当地ラーメンの魅力と、達人たちの町おこしにかける思いをお伝えいたします!

さんま出汁ラーメン『黒船』

店主・岩瀬龍三さんに聞く

『さんま出汁ラーメン・黒船』岩瀬龍三さん

大船渡で開店13年!
まずは「さんま出汁ラーメン」の店である『黒船』さんを訪問しました。
ご主人は神戸出身で、ロックが大好きな岩瀬龍三さん。
色々とお話しを伺いながら、さんま出汁ラーメンを作っていただきました。

『さんま出汁ラーメン・黒船』岩瀬龍三さんのラーメン

おおおっ、香り高い上品なスープと、のどごしの良い麺。
スルスルッといけちゃうのに、満足感が高いです。
チャーシューと、トッピングした鶏チャーシューもおいしい!

スタッフ
「岩瀬さんは震災前からさんま出汁ラーメンを提供していたとのことですが、どうしてさんま出汁のラーメンを作ろうと思ったのでしょうか?」

店主・岩瀬龍三さん
「俺は地元の人間じゃなくて、神戸の生まれなんです。そんな俺が大船渡でラーメン屋をやるわけだから、何か大船渡の食材を使った大船渡のラーメンを作りたいと思って。そこで、地元名産のさんまに目をつけたのが始まりですね」

スタッフ
「さんま出汁のラーメン、地元の方に受け入れられましたか?」

『さんま出汁ラーメン・黒船』岩瀬龍三さん

店主・岩瀬龍三さん
「最初はさんま出汁ってだけで、生臭いんじゃないのと敬遠する人が多かったですね。でも地道にコツコツ作り続けて、次第に『臭いなんてないね』って言われるようになってきて、お客さんも増えてきて。そして今に至ります」

スタッフ
「実際、香り高くて、青臭さは皆無ですね。さんま以外にも、地元の食材を使っているのですか?」

店主・岩瀬龍三さん
「うちの店は地産地消にこだわっていて、地元の小麦粉を使って、自家製麺しています。鶏も南部地鶏です」

スタッフ
「岩瀬さんにとって、ラーメン作りとはなんでしょうか?」

『さんま出汁ラーメン・黒船』岩瀬龍三さんのラーメン

店主・岩瀬龍三さん
「ラーメンは、店主の人生を反映してナンボだと思いますね。どこにでもあるラーメンは、作ってて、つまんない。うちの店のラーメンのコンセプトは、田舎だけど東京チック。だけど使っているのは地元の食材、なんですよ。俺っぽいでしょ(笑)」

スタッフ
「神戸の人が、大船渡で、地元の食材を使って、東京風のラーメンを作っているわけですね」

店主・岩瀬龍三さん
「俺も本当はね、都会のネオン街が好きなんですよ。でも、娘たちにとっちゃ大船渡が故郷。だから、俺は大船渡をラーメンで盛り上げていきたいと思ってるんです」

スタッフ
「子どものために親が頑張るって、当たり前に見えて、実践するのは難しいですよね!」

『さんま出汁ラーメン・黒船』岩瀬龍三さん

店主・岩瀬龍三さん
「震災が来たあと、炊き出しをしたんですよ。そしたら、おばあさんが食べてくれて、手を合わせて、感謝してくれて。食べ物を作るってすごい仕事なんだなって、改めてその時に思ってね。震災の前は売上がモチベーションだったんだけど、そこからちょっと考え方が変わってきましたね」

スタッフ
「原動力が変わってきたんですね」

店主・岩瀬龍三さん
「ラーメンは人生で二番目に大切なもので、一番大切なのは子どもたち。今までラーメンと、子どもたち助けられてきましたね。みんなに美味しいとか、楽しいとか、ラーメンを通じて表現し続けていきたいっていうのが、今の原動力かな」

『さんま出汁ラーメン・黒船』岩瀬龍三さん

ライブステージもあるラーメン屋・黒船は、店主の素敵な生き方が、そのまま具体化したような空間でした。美味しくて、カッコイイです!
さて次にご紹介するのは、町おこしの旗振り役をつとめるお店のラーメンです!

『碁石海岸レストハウス』

小川廣文社長に聞く

『碁石海岸レストハウス』小川廣文社長

「さんまラーメンで町おこし」という一大プロジェクトを引っ張っているのが、『碁石海岸レストハウス』の小川廣文社長です。
こちらで提供されている「大船渡さんまら~めん」の誕生秘話や、町おこしにかける熱意をインタビューしてきました。

『碁石海岸レストハウス』小川廣文社長のラーメン

と、その前に。小川社長の「さんまラーメン」をいただきましょう!
何より、その見た目にビックリします。
さんまのみりん干しがドーンと入っています。
でも独特の青臭さがなくて、おいしい!
細麺がまた合いますね。
そして、食べているとさんまの出汁がどんどんスープに出てきて、じわじわ味が変わってくるのが面白い。つけあわせのご飯も相性ぴったりで、大満足の一杯です。

スタッフ
「小川社長、さんまの生臭さがない、おいしいラーメンでした。これを作るのは相当難しかったのではありませんか」

小川廣文社長
「さんまとラーメンの取り合わせは、本当に難しかったですね。とにかくさんまの生臭さがラーメンとまったく合わない。色々研究した結果、さんまの脂を減らすことで生臭さを消せると気がついて、それで焼き方を工夫したんですよ」

スタッフ
「具体的には、どう工夫されたのですか?」

『碁石海岸レストハウス』小川廣文社長

小川廣文社長
「辿り着いたのは、南部鉄器のフライパンでした。南部鉄器には熱を持続して持つ性質があるので、これで焼くと脂が出て、さんまもふわふわになるんです」

スタッフ
「そして出来上がったのが、このさんまラーメンなんですね。大成功だと思います。香ばしくって、みりん干しだけで、ご飯何杯でもいけますよ。しかし、どうしてそこまで苦労して、さんまでラーメンを作ったのですか?」

小川廣文社長
「大船渡は、さんまの水揚げ量で本州一、二を争っているんです。だから町おこしをするなら、さんまラーメンを作ればいい、っていう単純なアイデアから始まったんです。それで30店舗くらいに『さんまラーメンを作りませんか』って声をかけたのですが、なんと反応はゼロさんまとラーメンが合うわけがないって返答ばっかりが返ってきました」

スタッフ
「実際に、社長も苦労されましたもんね」

『碁石海岸レストハウス』小川廣文社長のラーメン

小川廣文社長
「でも、そこで諦めるわけにはいかないと思ったんです。やればできるんだから。それで、なんでダメなのか、全てのお店に聞いて回ったんですね。そしたら、過去にやろうとして失敗したって話が出てきて、それが固定観念になっていたみたいで」

スタッフ
「そして前進したんですね」

小川廣文社長
「とはいえ、さんまラーメンで町おこしと言うからには、色々なスタイルのさんまラーメンがあって、あちこちで食べられるっていう状況を作りたかったんです。同じものを出したり、うちでだけ出すんじゃ意味が無いなって」

スタッフ
「えっ、待ってください。さんまラーメンって、お店ごとに全然違うんですか?」

『碁石海岸レストハウス』小川廣文社長

小川廣文社長
その通りです。基本的なルールだけ決めました。さんまの姿が見えるようにする、値段を低く一定に抑える、そういった約束ごとを決めました。そして、参加してくれた経営者さんから話を聞いて、どんな方向性がいいのか、今までどんな料理を作ってきたのか。そこから、こうアレンジしたらどう?と色々提案をして、今に至るんです。だから、大船渡にはオリジナリティあふれるさんまラーメンが揃ってるんですよ」

スタッフ
「食べ歩きたくなっちゃいますね。今は何店舗くらいがさんまラーメンを出しているのですか?」

小川廣文社長
「震災の影響もあって、今では7店舗になってしまいましたが、さんまラーメンを使った町おこしはドンドン進んでいます。ドラマに登場したさんまラーメンも、レシピを改良して提供する計画があるんですよ。あと、さんまラーメン参加店の皆さんにお願いして、お店に観光パンフレットを置いたりして、大船渡市のご案内ができるようにしています。ラーメンを楽しんだあとは、お店の人と気軽に話してみてください! 」

『碁石海岸レストハウス』小川廣文社長

郷土愛溢れる小川社長の町おこし、これからどんどんパワーアップしていくようです。
さんまラーメンを食べ歩くだけでも、一日では足りないボリュームですね。
さて、小川社長の言う「お店ごとのオリジナリティ」を確かめに、もう一店お邪魔してみましょう。

『萬来食堂』

店主・千葉常雄さんに聞く

『萬来食堂』店主・千葉常雄さん

萬来食堂の店主である千葉常雄さんは、この道40年のベテラン料理人。
小川社長がおっしゃっていたように、こちらのさんまラーメンは、碁石海岸レストハウスのさんまラーメンとは見た目からして違います。
その名も『さんまうめ~めん』です。はたして、このラーメンの誕生秘話は!?
と、その前に。例によって一杯いただきましょう。

『萬来食堂』店主・千葉常雄さんのラーメン

おっ…これは、確かに個性的ですね。
とんこつ醤油ベースのスープにショウガを効かせていて、体の芯からあったまります。
そして『さんまうめ~めん』の名前の通り、さんまと梅の取り合わせが面白いですね。
臭みもなく、味付けもしっかりしていて、つけあわせのご飯との相性が最高!!!

スタッフ
「すんごく美味しいです。このラーメンを作り上げるのに、どれほどのご苦労があったのでしょうか?」

店主・千葉常雄さん
「これはね、震災が来る4ヶ月前に考えたものです。家族みんなで、ああでもないこうでもないと、三ヶ月はかかったんじゃなかったかね。やっぱり、サンマの匂い消しに苦労したね。炙ってみたり、バターで炒めてみたりしたんだけど、消えない。最終的には、とろみが解決してくれたね。うちの店でもともと出していた萬来ラーメンってのがあるんだけど、そのラーメンに使ってるとろみがね、さんまの臭いを消してくれたんです。そこから味を調和させるために、レモンや梅を入れて、今の形になりました」

スタッフ
「てっきり、梅とレモンが臭いを消しているのかと思っていました。ずっと続けてきたラーメンのとろみに、思わぬ効果があったんですね。さんまが甘露煮になっているのも、匂い消しのためですか」

『萬来食堂』店主・千葉常雄さんのラーメン

店主・千葉常雄さん
「ははは、それ、甘露煮と思われがちだけど、実は違うんだよ。どんな調理をしてるのかは企業機密なんだけども…」

スタッフ
「えっ、これ、甘露煮じゃないんですか。気になるなあ…セットでついてくるごはんとの相性もばっちりですよね。ラーメンの麺も柔らかなちぢれ麺で、とろみのあるスープとよく絡んでいて、とってもGOODです」

店主・千葉常雄さん
「お陰様で、さんまラーメンを食べ歩いているというお客さんがよく来ますよ。あと一度、さんまラーメンがテレビに取り上げられたことがあって、その時はずーっと、さんまラーメンばっかり作っていたかな(笑)。大船渡には美味しいものがたくさんあるので、他の料理も試してほしいですね」

大船渡は、三陸は、1日じゃ食べきれない!

というわけで、お腹も心も大満足の、さんまラーメン・インタビューでした。

三陸と言えば、リアス式海岸。山に育まれた海ならではの、色々なグルメを楽しめる土地柄です。さんまラーメンだけでなく、カレーも地元の名物になりつつあるのだとか。これは小川社長の言う通り、さんまラーメンのバリエーションも楽しいし、こりゃあ1日じゃ巡りきれませんね。

そしてラーメンも温かいのですが、地元の人たちとのふれあいもあったかで、大船渡を旅すれば、身も心もポッカポカ。是非とも現地に行って、その効果を確かめていただきたいところです。

人を惹き付けて離さない魅力が詰まった土地。それが三陸、大船渡。
さあ、さんまラーメンから、旅をはじめてみませんか?

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