土曜ドラマ
サギデカ
主演・木村文乃
(NHK初主演)
脚本・安達奈緒子
(文化庁芸術祭大賞「透明なゆりかご」)
題材・振り込め詐欺
「振り込め詐欺」「還付金詐欺」…あの手この手で市民を騙(だま)し、大金を奪い取る『特殊詐欺』犯罪者たち。
2018年の全国被害総額、356億円。なぜ、これだけ注意喚起がなされても、被害が無くならないのか?
なぜ、捕まるのは「受け子」「かけ子」ばかりで、詐欺グループのトップまでたどり着けないのか?
そんなジレンマに愚直に向き合い、詐欺犯の実態に肉薄し、何としてでも摘発しようと心血を注ぐ、警視庁の女性刑事を主人公とした社会派ヒューマンドラマ。取材にもとづくオリジナル作品。
犯人の若者達、被害者の老人達、そして刑事達。境遇こそバラバラだが、皆ある種「生きづらさ」を抱えている。それでも人は“一生懸命に生きていく”ということを、主人公の眼差しを通して描いていく。
【あらすじ】
捜査二課・知能犯担当の今宮(木村文乃)はがむしゃらかつ綿密な捜査を重ね、バイクを駆って犯人をどこまでも追い詰めていくような女性刑事。その内偵が功を奏し、同僚の森安(眞島秀和)らは振込め詐欺のアジトに突入、実行犯“かけ子”達の逮捕に成功する。しかし彼らも組織の末端に過ぎず、大金を手にする上層部の事を何も知らない。係長の手塚(遠藤憲一)は今宮に、かけ子の加地(高杉真宙)を釈放して泳がせる事を提案。彼が上と接触するのを狙う“突き上げ捜査”だ。それは今宮と加地の長い駆け引きの始まりだった…
そんな折、今宮の祖母・しのぶ(香川京子)が切り盛りする店に、著名な起業家・廻谷(青木崇高)が通うようになる。まるで境遇の違う今宮と廻谷だが不思議と意気投合し、お互いにとって憩いのひと時となるのだった。
「地面師詐欺」「投資詐欺」―― 今日的な事案にも向き合いながら、振り込め詐欺捜査に突き進む今宮だが、やがてさまざまなジレンマに直面する。「僕らは経済的強者である老人から金を獲り、社会に役立てている」と主張する加地。被害に遭うばかりでなく、時に共犯者に祭り上げられてしまう老人たち。目の前の被害を食い止めるか、泳がせて上を狙うか、究極の決断を迫られる刑事たち。それでも今宮と仲間たちは捜査手法を駆使し、狡猾(こうかつ)に逃げる詐欺グループの全貌を徐々に掴んでいく。そして今宮には、何としても首魁(しゅかい)を挙げたいと思う、もうひとつの理由があった。
『どうせ捕まえられない』とか、思ってんじゃねぇぞ―
【主演・木村文乃さんコメント】
刑事の役はこれまで何度か経験させて頂きましたが、今回は捜査二課、それも無意識下で背負わされた闇を抱えながらも、被害者、加害者どちらにも寄り添う事を選ぶ情の厚さのある主人公です。頼れるようで危なっかしいアンバランスさを、監督、スタッフそして頼もしく分厚いキャスト、さらに身に余る豪華ゲストの皆さんと作り上げ、視聴者の皆さんに楽しんでいただける作品に出来るよう邁進します。
【おもな出演者】
今宮:木村文乃
主人公。警視庁捜査二課で振り込め詐欺捜査を担当する刑事。
加地:高杉真宙
振り込め詐欺「かけ子」の若者。
森安:眞島秀和
今宮の同僚の刑事。
しのぶ:香川京子
今宮の祖母。
廻谷:青木崇高
著名なベンチャー起業家。ふとしたきっかけで今宮の知り合いに。
手塚:遠藤憲一
今宮の上司で、係長。
土曜ドラマ『サギデカ』
【放送予定】
総合 2019年8月31日(土)スタート 毎週土曜 よる9時から9時49分 <連続5回>
BS4K 2019年8月28日(水)スタート 毎週水曜 よる7時50分から8時39分<連続5回>
【作】
安達奈緒子(「透明なゆりかご」「きのう何食べた?」)
【音楽】
谷口尚久
【出演】
木村文乃 高杉真宙 眞島秀和 清水尋也 足立梨花 玉置玲央 長塚圭史 鶴見辰吾
香川京子 青木崇高 遠藤憲一 / 各話ゲスト・・・泉ピン子 筒井真理子 伊東四朗 ほか
【制作統括】
須崎岳(NHKエンタープライズ)、高橋練(NHK)
【演出】
西谷真一、村橋直樹(以上NHKエンタープライズ)