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黒木メイサさんインタビュー(後編)

前編に引き続き、黒木メイサさんの独占インタビューお届けします。

番組後半を楽しむキーワードが満載の独占インタビュー、ご覧ください!

Q:撮影の合間の待ち時間は、どう過ごしていますか。

黒木メイサ:そうですね、だいたいは台本を読んでいます。
今回のドラマでは、撮影が終わった回の台本を読み返すことも多いんですよ。たとえば第4話を撮影している間に、第1話の台本を読んだりしているんです。
ミステリーで、かつ色々な人の視点から描かれるドラマなので、常に頭の中を整理しないと、ストーリーやキャラクターの連続性を保てなくなるんですね。
この読み返しのお陰で「ああ、あのときのシーンが、ここにつながるんだ」とか「これは実はこういう意味なんだな」とか、気がついたり、納得させられるところもありました。
すばらしい脚本ですが、役者としては、まったく気を抜けないですね!

Q:確かに、いろんな視点があるドラマですね。原作の岡井先生に聞いたところ、須佐見は理想の医師像なのだそうです。

黒木メイサ:男性がどのキャラに感情移入するのか、というのはちょっと気になりますね。やはり須佐見先生とか、崎山先生に感情移入するのかな。
このドラマの根底には「愛情」というテーマがあると思うのですが、その愛情が人それぞれなのが面白いところです。キャラクターそれぞれに、愛する対象を持っているんです。
例えば崎山先生だと、自分や医療技術に対する愛があったりしますし、須佐見だと、仕事だとか、母体や出産を助けるということに対する愛があったり。
それぞれの登場人物が、真剣に自分の愛を貫こうとします。でも他の登場人物から、その人の愛を見ると、ちょっとおかしいとか、ゆがんだ愛に見えてしまったりするんですよね。
でもキャラクターは、みんな真剣に自分の愛を貫こうとしているんです。だから、みんな憎めないキャラクターなんですよね。だからこそ、辛いんですよね。

Q:生殖医療という重いテーマですが、役作りをする上で工夫した点や、そのために勉強したことはありますか。

黒木メイサ:デザイナーベイビー、この言葉そのものにインパクトがありますよね。台本をいただくまで、この言葉は知りませんでした。調べようと思ってネットで検索すると、たくさんの情報があって、そこで述べられている意見も賛否両論ありました。
その後「デザイナーベイビーってどう思う?」と女性スタッフで話すことがあったのですが、そこでも様々な意見が出てきて驚きました。みんな、考え方が違うんです。
「不妊治療をする人にとっては良いことじゃないの」とか「男の子が欲しいから男の子を産めるようにしたい」とか「瞳の色を思い通りにしたい」とか。そして「自然なことじゃない」「赤ちゃんをデザインするなんて、許されることじゃない」という意見もありました。
速水を演じるにあたって、自分でも考えてみたんですが、まだ結論は出ていません。法律を整備すれば、問題が解決するってわけではありませんよね。

Q:重厚なテーマですが、ミステリーとしても、よくできたドラマですよね。長編の海外ドラマを見ているような深みがあります。

黒木メイサ:色々な人間が登場する群像劇で、かつ、しっかり書かれたミステリーというのが面白いところです。言われてみれば、海外ミステリーにも通じるところがありますね。本当によく出来た脚本だなと思います。

Q:最後に、ドラマのみどころを教えてください。

黒木メイサ:第3話あたりから、事件の様相がガラリと変わります。そして第4話あたりで「デザイナーベイビー」がタイトルになった理由が見えてくるんです。
第1話の赤ちゃん誘拐事件から、緊張感と雰囲気、そして刑事ドラマらしいスリルを持ったまま、生殖医療の問題に入り込んでいきます。
そんな展開を楽しみにしつつ、ぜひ最後までご覧いただきたいです!

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