元マル暴の探偵。優秀で人情に篤い刑事だったが、ある事件で子供を失ったことをきっかけに妻と別れて仕事も失い、自堕落で破滅的な生活を送っている。だが「最後の願い」を叶えるという変わった依頼を引き受けたことで、自らの過去とも向き合って行く。
島田の助手。かつて道を踏み外しそうになったところを島田に救われたが、そのことが原因で島田を不幸に陥れてしまったと罪の意識を抱く。警察を辞めて探偵業を始めた島田を慕って常に寄り添い、立ち直って欲しいと願っている。
ヨーロッパで最先端の技術と思想を学んできた意欲的な看護師。母と同じ訪問看護師の道を歩むが、留学で「最後の願い」を叶える活動を知って共感し、ボランティアで参加した。理想の高さと頑固さが災いし、亜花里としばしば衝突する。
島田に「最後の願い」を叶える仕事を依頼してきた謎の老女。金持ち風に見えるが、果たしてその正体は――。
島田の妻。かつては島田と幸福な家庭を築いていたが、息子・聖哉の不幸な死をきっかけに暗転。離婚していまは父・真吉の蕎麦屋を手伝う。
「最後の願い」の最初の依頼人。和子とは入院中に知り合った。かつて捨てた子供に会いたいと望む。
末期がんで入院中の元ホームレス。アパートに戻って遺品整理をしたいと、ささやかな願いを口にする。
島田の別れた妻・時恵の父。島田の活動を知って娘に内緒で連絡を取り、秩父の札所巡りを希望する。
島田の父の同僚だった元刑事。島田と時恵の仲人を務め、二人の行く末を案じる父親のような存在。