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よるドラ「のほほん」 演出のはなし ep.5「いろんな"まんま"のこぼれ話」

いつもは無口な(ご本家・阿佐ヶ谷姉妹江里子さん曰く「美穂さんは省エネに生きてるんで…」)ミホさんが語りまくる第5回、お楽しみいただけましたでしょうか?演出を担当いたしました佐藤譲と申します。
これまでは、ミホさんのマイペースぶりにエリコさんが振り回されてきたこのお話。今回はエリコさんの情緒の乱高下に、ミホさんが振り回される…と“特別編”というわけでもないですが、安藤玉恵さんも「姉妹」の立場逆転を面白がり、「ナレーター」役を務めてくださいました。

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エリコさんが一人で占いの館を訪れるお仕事をしているシーンをロケしていた時のこと。合間に演出モニターを一緒に見ていた木村多江さんがふと「自分でも不思議なんですけどねぇ…」
ボク「!? なんか気になるところありました?」
木村さん「こうやってピンクドレスを着て街中に居ても、玉恵ちゃんと一緒だと全然なんともないんですけど…」 
ボク「はい」 
木村さん「…ひとりだと物凄く恥ずかしい!!フフフ」
ボク「ハハハ」
ボクとしては内心「それって台本の“まんま”だなあ」とちょっと可笑しく思っていました。それだけ阿佐ヶ谷姉妹の江里子さんになりきってらっしゃるのだなぁ…と「さすが!」とも。

ちなみに、劇中のお二人のピンクドレスは吉田琴さん率いる衣裳チームが一か月以上かけて作ったオリジナル品です。残念ながら、阿佐ヶ谷北口のミドリ屋さんで2500円では買えません。お気をつけください。

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衣裳と言えば、今回から登場の大高マネージャー役の前原滉さんに衣裳合せ(たいていの役者さんはこのときがボクらスタッフとの“はじめまして”になります)のときのこと。
前原さんがシンプルな私服に真っ赤な靴下なのにスタッフの一人が気付き「台本の“まんま”ですね」とご本人も含め爆笑。「いや、ホントにネラって来たわわけじゃないんです」と一生懸命弁解なさるので、さらに大爆笑。ドラマ後半、大高マネージャーは全シーン赤い靴下で活躍します。お楽しみに~

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隣の大学生高橋君(中川大輔さん)の恋模様も後半戦の見どころのひとつ。
恋人アケミ(真飛聖さん)と同級生レナ(森田想さん)との「修羅場」シーン。実は姉妹の部屋で仲良くサインをもらう後半のシーンを、廊下での大喧嘩の前半のシーンより前に撮っています(撮影ではよくあることですが)。初顔合わせの真飛さんと森田さん、ボクも含めて「前のシーンでどれくらいの喧嘩したつもりで演技しましょうか?」とご相談。「…」のあと、
真飛さん「まあ、それなりに『やっちゃった』って感じでいいじゃないですかね!」
ボク「…(う、男前だ…)」
森田さん「(ニコッと)わかりました!」
ボク「…(う、度胸ある~)」。
結果、室内の二人はまるで親友のような仲の良さ、対して廊下での取っ組み合いは…とご覧いただいた通り。

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阿佐ヶ谷姉妹のサインは、もちろんご本家のモノの再現です。年代によって多少の変化があったそうで、ドラマの設定時点でのサインを一生懸命思い出しながらお手本を書いていただきました。「阿佐ヶ谷姉妹 江里子」まで江里子さんが担当、美穂さん担当ぶんは「美穂と日付」というのも、美穂さんらしい「省エネ」ぶりです。

ドラマはいよいよ佳境に…でも、のほほん、のほほん。


阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし

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【原作】「阿佐ヶ谷姉妹の のほほんふたり暮らし」阿佐ヶ谷姉妹 著
【脚本】ふじきみつ彦
【音楽】髙城晶平(cero)・ 王舟
【語り】きたろう
【出演】木村多江 安藤玉恵 / いしのようこ 中川大輔 楠見 薫 山脇辰哉 / 宇崎竜童 研ナオコ ほか

【制作統括】三鬼一希 櫻井壮一
【プロデューサー】堀内裕介
【演出】津田温子 新田真三 佐藤譲

投稿者:スタッフ | 投稿時間:14:00 | カテゴリ:阿佐ヶ谷姉妹の のほほんふたり暮らし

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