第1話を担当しましたチーフ演出の津田です。
1話ご覧頂き、ありがとうございます。無事に放送されてホッとしています。
今回は私たちの知らない、エリコ、ミホが同居をする以前のお話しでした。
エッセイに載っているエピソード、そして、阿佐ヶ谷姉妹さんのおふたりへの取材に加えて、
実際のアパートの大家さんやご近所さんにお話しをお伺いこの物語は作られています。
研ナオコさん演じる大家さんが、「もう一人豆苗みたいなひとがいるんだけど」と言っていましたが、実際のアパートの大家さんも美穂さんが江里子さんの家によく来るようになったときに、「江里子さんが何度もアパートの階段を上っていくなぁ」と思っていたそうです。当時からおふたりは今と変わらず、姉妹のように似ていたと仰っていました。
ご近所さんの何気ないエピソードが物語の中に散りばめられています。
取材にご協力して下さった阿佐ヶ谷の皆さんに改めて感謝申し上げます。
そして、研さん演じる大家さん、すごく軽やかで温かくて、現場ではスタッフ全員が研さんに見守られているようなそんな気分で撮影をしていました。
エリコとミホを一番近くで優しく見守る大家さん。ふたりの今後にどのように関わっていくのか、2話以降も注目してください!
大家さんが手に持っていた豆苗。このドラマでは欠かせない小道具の一つです。
1話ではエリコさん、ミホさんが食べる豆苗のシャキシャキ音をとても大事にしました。ふたりの生活感も感じられるし、音も気持ちがいいし、なんだか見た目も可愛いなと思っていました。
たかが豆苗、されど豆苗。何日栽培したらどれくらい伸びるか、3回目の豆苗は実際しっかり育つのか、そしてシーンによって豆苗が切られていた方がいいのか否か…美術部、演出部が話し合い、スタジオには様々な育成具合の豆苗が立ち並びました。そして、いろんな検証や細かな設定を元にシーンに合わせて豆苗を飾りました。
ただのほほんとした、のほほんとしたお話なので、劇的なことは起こらない分、生活の中の些細な喜びや悲しみを大事にしたいと思い、キャスト、美術、技術、演出スタッフ皆で、その表現を探り続けた撮影期間だったように思います。3回目だけどシャキシャキした豆苗…小さなことだけれど幸せな気分になります。
(実は、豆苗にも“香盤表”がありました! ※香盤表とは、全体の進行や出演者の出番などを記したもの)
さて、来週放送の第2話ではついにふたり暮らしが始まります!
他人が一緒に暮らすって楽しそう?大変そう?エリコとミホのふたり暮らしは一体どうなるのでしょうか。ご近所さんも登場し、にぎやかになっていくのほほんふたり暮らし。是非ご覧ください。
ブログも様々なスタッフが更新していきますので、こちらも引き続き、よろしくお願いします!
投稿者:スタッフ | 投稿時間:10:00 | カテゴリ:阿佐ヶ谷姉妹の のほほんふたり暮らし