泣いても笑っても最終回です。むしろ泣けますが…。
最終回なのでＡＰのＴではなく制作会社プロデューサーの大健裕介がしゃしゃり出ました。

最終回はと言いますと、養生所に大けがをした女性・お絹が運ばれてきます。
お絹は何と、人を殺したというのです。人を殺せば死罪。お絹には可愛い愛娘・お涼がいるというのに……。一人ぼっちになってしまうかも知れないお涼を自分と重ね合わせるつぐみ。お絹の告白に赤ひげは何を思うのでしょうか？　
そこには母がどうしても守りたかったものが……。

＜大けがを負った母親・お絹（酒井若菜さん）と娘・お涼（落井実結子ちゃん）の対面＞
「おっかさんはね、もうすぐ死ぬんだよ！」と娘を突き放す母。
そんな娘に「あたいもおっかさんと一緒に死ぬ」なんて言われたら、そりゃ泣きますよ。

そして、サブタイトルにもあるようにようやく赤ひげの秘密が明かされます。
赤ひげとつぐみの父と母との間に何があったのでしょうか……！

 
＜赤ひげの心に残る友・安岡多聞（河相我聞さん）とその妻（上野なつひさん）＞
つぐみに辛く当たった父・多聞とつぐみを置いて出て行った母。その心は……。

皆様、ここからはどうぞＯＡでお楽しみください。

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思い起こせばここまで、本当にいろんなことがありました。
「赤ひげ　パート３」が２０２０年秋に放送になると決まったのが約一年前。ＯＡから逆算して、時代劇はカツラに着物と夏場の撮影は厳しいので春に撮影をすることを決め、スタッフ・レギュラーキャストのスケジュールを押さえて頂きました。そして台本作り。それぞれの話は「赤ひげ診療譚」作者である山本周五郎先生の作品群からエッセンスを頂き、赤ひげの世界観に移植して脚本を作っています。
第一回はオリジナルになりましたが、第二回「お美津簪」、第三回「父ちゃん」「プールのある家」、第四回「松の花」、第五回「ひやめし物語」、第六回「がんもどき」、最終回は「しじみ河岸」。その作品の意味や設定やヒントだけのものもありますが、原作があるんです。
また、セットに関しても前回の反省を生かし、より撮影をしやすいようにと実は少し間取りを変えているんですよ。

諸々準備が整い、いざ撮影という段になって世の中はコロナ渦に突入。クランクインが出来ませんでした。緊急事態宣言の解除まで２ヶ月弱。その間、どうやったら撮影ができるのか勉強会に参加し、医者に話を聞いて、頭を悩ましシミュレーションし、予防のためのガイドラインを作成しました。だから100％防げるわけではないのですが、検温、マスクの着用、手洗い、うがい、靴の裏の消毒、密にならない食事場所、換気の徹底などなど。
マスクを外して仕事をしなければならない俳優に至ってはリスク減少のため顔だけでなく腕や足などメイクをする箇所の洗浄、本番以外はマスクまたはフェイスシールドを外さない、俳優同士が直接触れないようゴム手袋の着用。また、芝居の上で俳優同士の距離が近くなる場合、食べながらの芝居の飛沫対策なども行いました。
おかげ様で大きな混乱もなく撮影することが出来ました。
でも、最初の1週間はものすごく疲れました。それまで不要不急の外出を避け、なるべく家にいたものですから、どうやら体力が落ちていたようです。

当初、夏場を避けたのですが、気が付けばがっつり夏場になってしまいました（笑）。
セットには工事現場用の巨大クーラーを２機入れたので何とかなりましたが、ロケは大変でした。今年は特に暑かった。梅雨が明けてからは連日猛暑日が続きました。
熱中症にならないように氷や冷たい飲み物を大量に用意してなるべく休憩をとりながら撮影しましたが、とにかくロケは大変でした。

＜文章の内容とは正反対のほのぼの写真＞
ロケ先のワープステーション江戸に住む猫にチュールをあげるスタッフ。
この猫ちゃんはパート1の撮影の時から居て来場者を和ませていました。

そんなスタッフ、キャストの汗と努力の結晶がこの「赤ひげ３」です。
放送が終わってしまうのが感無量であり、少し寂しさを覚えます。

 
＜クランクアップ直後の船越英一郎さん、優希美青さん、前田公輝さん、鈴木康介さん＞
船越さんの一言コメントに若手俳優が神妙に聞き入っています。劇中で赤ひげは厳しい顔ばかりなのにクランクアップの安堵感からでしょう、船越さんの眉尻がすっかり下がっています（笑）。勿論このあと、すぐにマスクをしましたよ。

ブログを読んでくださった皆様。最終回までお付き合い頂きありがとうございました。
そして、先に御礼申し上げます。ご視聴ありがとうございました！

 

ＢＳ時代劇「赤ひげ３」最終回（連続七回）
ＢＳプレミアム・ＢＳ４Ｋ　１２月４日（金）２０:００～２０：４３
（再放送　１２月６日（日）１８：４５～１９：２８）

 

 

投稿者:スタッフ | 投稿時間:20:55 | カテゴリ：赤ひげ3