今回は入局2年目の助監督・榎本から撮影の裏話、紹介させていただきます!
普段の現場では衣裳・メイク・小道具・食事などはすべてスタッフが用意しますが、なんと今回は、出演者のみなさんにほぼ全てご用意いただきました!
(こちらは、柴咲コウさんにご用意いただいたお食事です!お皿も本当に素敵!)
他にも
● もう一度違うアングルから同じシーンを撮る際には、出演者がまた同じような演技が出来るよう、助監督やスタッフが小道具の位置などを戻します。食事のシーンだったら食べ物の注ぎ足しも。
ところがテレビ電話越しだと、
「カット!もう一度撮ります!あ~~~小道具ですが、手紙の位置を机の上の花瓶の横に戻しください!あと、すいません、ビールもう一回注いでください!」
と動かすのもぜーんぶ出演者にやっていただくことになります…恐縮しきり!
● 我々助監督は現場の準備が出来たら出演者に声をかけ、立ち位置や小道具の使い方などを説明します。
これがテレビ電話越しだと、
「コウさんスタンバイお願いしまーす!あ、場所は、キッチンから2歩ご自身の右後ろに下がった位置から出てくるところですね!」
と、ここ・そこ・あっち・さっきが通じない世界。
如何に端的にわかりやすく指示をするかがこのテレワークドラマのキーポイントでした。
これは私のおまけのつぶやきです。
1.事前にスタッフでどういう撮影方法が演技をしやすいかなどのシミュレーションをしました!
実際に入れ替わったお芝居をしながら(部屋でひとり・・・)監督とテレビ電話をして、映像を試し撮りしてみたり、この役だったらどう動くだろう、演技がしやすいだろうと監督と同じく考えるのも重要な役割です。慣れない撮影だからこそ、いつもよりいっそう役者の気持ちになって先回りして考えることの大切さ改めて実感しました!
2.打合せ中に誰かの家の掃除機の音が聞こえたり、本番中に誰かのインターホンがなったり。
そんな生活感あふれた中で撮影するのもテレワークドラマならでは!
ある意味そういったハプニングも使えるときは使います!果たしてインターホンの音はどうなったのでしょうか?
3.本番中スタッフが話せない分、リアルタイムでチャットにSNS感覚でつぶやいていました!
日ごろ現場だと声に出しづらい事柄でも、チャットだと気軽にみんなと情報を共有できる、なかなか面白い現場で盛り上がりましたよ!
ドタバタ現場でしたが、いやー何とかなるんですね、これが!
慣れない機材に翻弄されながらもプロが知恵を出し合い、機敏な動きと、絶妙なアドリブで立派なテレワークドラマが出来ちゃいました!
最先端のテクノロジーを駆使して、誰ひとりとして手抜きせず(映像に映り込まない部分は内緒ですよ、ズボンはパジャマだったりとか…?)、リモートでも何だかひとつになれたと実感しました!
さぁ、どんなドラマになったのか皆様もぜひドラマをみて盛り上がってみてください!
●第1夜 「心はホノルル、彼にはピーナツバター」 5月 4日(月)後11:40~0:10/総合 ≪一部地域は別番組≫
<作>矢島弘一
<出演> 満島真之介 前田亜季
●第2夜 「さよならMyWay!!!」 5月 5日(火)後11:15~11:45/総合
<作> 池谷雅夫
<出演> 小日向文世 竹下景子
●第3夜 「転・コウ・生」 5月 8日(金)後11:40~0:10/総合
<作> 森下佳子 <音楽> 宮崎誠
<出演> 柴咲コウ ムロツヨシ 高橋一生
投稿者:スタッフ | 投稿時間:21:00 | カテゴリ:今だから、新作ドラマ作ってみました