第3話をご覧いただきありがとうございました。
振り返ると、「どこででも誰にでも起こり得る悲劇」を前にしたとき人はどう振る舞えるのか?ということに対し、安先生が出してくださったひとつの回答を、ドラマとしていかに描き出すのか、ということにもがき続けた制作期間でした。
安先生が願った世界を、一人でも多くの人に感じて頂けたなら、この上ない喜びです。
さて、少し話しは変わるのですが、とても細かい、とても大事な小道具のお話を少しだけ…
劇中、印象的に登場する数々の「もの」ですが、あれらすべて、関係者やご遺族の皆様への取材から明らかになった、安先生が実際にお好きだったものばかりなんです。できる限り、その当時のものを掻き集めて表現しました。
例えば、石ノ森先生の作品も、「石森」表記だった頃のものを探しだし(偶然、私に漫画コレクターの友人がいたので拝借しました)美術部が飾りました。
パソコンも、当時、安先生が使っておられた型番に限りなく近いものを関係者の方からお貸し頂き、劇中、柄本さんに使って頂きました。
このドラマはお伽話ではない、現実と接点をもつものとしたい、という想いの、ほんの小さな表現として、助監督や美術部に無理を言ってやったことでしたが、こういった細かなこだわりに気づいてくださる方も多くおられたようで、大変有り難く…。
虚と実のはざまにこそ、作品制作の醍醐味があるのだなあと、改めて認識した次第でした。
この作品も残すところあと一話。
安先生の生き様を、最後まで、是非ご覧頂ければと思います。
第3話 演出 中泉慧
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投稿者:スタッフ | 投稿時間:11:00 | カテゴリ:心の傷を癒すということ