スタッフブログ

「透明なゆりかご」舞台ウラより #11

 第9回『透明な子』をご覧くださった皆さん、本当にありがとうございました。
プロデューサーの須崎です。

 

原作コミックの中でもとりわけ重たくシリアスな題材で、でも読者に大変深い感動を呼び起こしたと言われる『透明な子』。このドラマの放送が始まって以来、ネット上では原作ファンの皆さんから「あのエピソードを是非やって欲しい」「でもあれの映像化はムリだろう」と多くの声が飛び交っていました。

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私たちも、シリーズの全体構成を考えるかなり早い段階で、このエピソードをやるかどうか、脚本の安達奈緒子さんと一緒に議論をしてきました。スタッフの間でも賛否両論あり、こんなつらい話を実写化しても観たくない視聴者が多いのではないか、と懸念する声もありました。
それでも最終的に私たちが取り組もうと決めたのは、このドラマを通じて、同じようなつらい目に遭いながら誰にも言い出せないでいる子が、もしかしたらSOSを発するきっかけになるかも知れない、と思ったからです。そんなほんの一縷の望みを託すような思いで、この第9回の制作は始まりました。

台本作成に際しては、実際このようなケースに何度も携わっている産婦人科医・海老根真由美さんにアドバイスやヒントをいただきました。安達さんは文献にも沢山目を通し、それこそ胸がつぶれるような思いをしながらも、渾身の作を書き上げてくださいました。

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小学生の女の子・亜美役を根本真陽(まはる)さんにお願いするに当たっては、準備段階の台本を渡してこちらの趣旨を説明する一方で、「キツイと思ったら、断ってもらって構わないですよ」とも伝えました。彼女はご両親と話し合ったうえ、この難役を引き受けてくれました。自分と同世代の子がひどい目に遭う事件がたびたびテレビで報道され、思うところがあったと言います。幼いながらのその勇気に敬意を表します。

 

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衣装合せの時から「もう想像しただけで…」と涙を流していた母・美典役、占部房子さん。
卑劣きわまりない養父の役柄をあえて引き受けた、本田大輔さん。
俳優陣はレギュラー・ゲストを問わず、それぞれに思いを期して作品に臨んでくださいました。

そんな中で、私たちが伝えたかったことのひとつは、
原田夏希さん演じる婦人科医・長谷川侑子のこの言葉です。

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「怖いですよね。でも亜美さんのことも、お母さんのことも、助けたいと思って働く人は沢山います。そういう人たちの手を借りてください。少なくともわたしたちは、必ず力になります」

この世界のどこかの誰かに、届くことを祈っています。

 

演出は、最若手の女性ディレクター・鹿島悠に託しました。まだ演出経験は浅いものの、制作当初から医療考証担当&赤ちゃん担当として番組を支えつづけて来た彼女、この回も体当たりで挑んでいきました。

ハイライトとなる、アオイと亜美の屋上のシーン。猛暑の中の撮影となりましたが、ドライ(当日現場で行うリハーサルのこと)をしながら、清原果耶さんと鹿島Dが何度も意見を交わし、話し合いを重ねていきます。それを根本真陽さんもじっと耳を傾けています。そうしてドライを何度か繰り返し、シーンを作って行きました。
それを見ながら、「あぁこの回は、女性たちの本気の“闘い”なのだ」と思いました。

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一方で、亜美を演じる根本さんには、スタッフから「しんどくなったら言いなよ」と言葉をかけたり(まるで紗也子先輩みたいですね)、準備の間はおしゃべりしたりふざけたり。こういうテーマだからこそ、現場はなるべく明るい雰囲気になるよう、心がけて行きました。

 

真陽ちゃん、本当にお疲れさまでした! 

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×  ×  ×  

ドラマ10「透明なゆりかご」、来週はいよいよ最終回です。

『7日間の命』。 

ゲストは鈴木杏さん、金井勇太さん。
「ドキュメント72時間」ファンの皆さんも、必見です。

21日(金)夜10時。
いつも(44分間)より1分だけ長く、45分間でお届けします。
どうぞお見逃しなく。

番組ホームぺージはこちら

 

 

 

 

投稿者:スタッフ | 投稿時間:22:37 | カテゴリ:透明なゆりかご

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