「岡っ引き」は公職ではなく、犯罪捜査に当たる同心が個人的に使っていた存在です。
その仕事の性質上、裏社会にも通じている必要があり
元は犯罪者であることが多かったと言われています。
時代劇では往々にして格好よく描かれますが、お上の威光をかさに着て恐喝まがいの行為に及ぶものも少なくなく
たびたび禁止令が出されたほど。
「白狐のお仙」の一家もその被害者だった訳です。
盗賊であっても一人の人間として向き合う伝七の真っすぐな思いが、お仙の心に届いた第四回でした。
ところで前回のブログで紹介した神社での撮影シーン、野々すみ花さんは立ち回り初挑戦でした。
事前に稽古を重ね、本番前はとても緊張していたとのことでしたが
いざ撮影となると初めてとは思えない動きを見せ、殺陣師も絶賛していました。
さて、続く第五回は大都市・江戸の「食」にまつわる話。
江戸時代も後期になると、町民の経済力が増して外食の習慣が定着、
庶民の胃袋を満たす屋台も増えました。
また、地方から流入してくる人たちがそれぞれの出身地の食文化を持ち込み、江戸の「食」が花開いたようです。
写真は、伝七らが屋台巡りをする場面の準備風景。
果たして、屋台にはどんな食べ物が出て来るのでしょうか。
武士たちの多くは、庶民に混じって屋台で立ち食いするのを恥と捉えたと言います。
しかしながら、中にはお忍びで屋台をめぐる武士もいました。
そんな武士に欠かせなかったアイテムが、どうやら「手拭い」だったようです。
『近世職人尽絵詞』の中にある、武士が手拭いを頭からかけて屋台で食べている様を描いた絵から発想した
「手拭い侍」をめぐる物語。
平泉成さんの味わい深い演技とともにお楽しみください。
『伝七捕物帳2』第五回は、9月1日金曜よる8時からです!
投稿者:スタッフ | 投稿時間:21:00 | カテゴリ:伝七捕物帳2