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山女日記が帰ってきた!続・山案内人のブログその2

プレミアムドラマ「山女日記」撮影の山案内人・降籏義道

海外遠征歴豊富な登山家で国際山岳ガイド、日本山岳ガイド協会副会長、白馬山案内人組合監事。

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山案内人・降籏義道です。

11月5日放送回の撮影隊は、常念岳から縦走を続けて3日目になります。

大天井岳は台風通過の後とあってよい天気に恵まれました。

日の出に合わせて朝も早いうちから寒い頂上での撮影。

さすがにこの季節、寒さがスタッフにはこたえるようです。

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工藤さんと一緒に撮らせてもらった一枚、大天井岳頂上から望む槍ヶ岳もはっきり見えました。

 

縦走路での撮影は順調でした。他の登山者の迷惑にならないように

すれ違い可能な場所を選んで撮影するため、わざわざ、昨日来た道を1時間程戻ったりしています。

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小林喜作のレリーフ。 

大正時代に「喜作新道」と呼ばれる、登りやすい山道を開拓したことで、

登山関係者が感謝の意味を込めて作りました。小林喜作は山案内人のまさに元祖と呼ばれる人です。

そんな「喜作レリーフ」を過ぎるとクサリ場に。

このような場所に初めて遭遇する俳優さんやスタッフもいますので通過には慎重になります。

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ここを安全に通過出来るようサポートメンバーが常に気を遣いながら万全な体制で臨みました。

 

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燕岳に向かう縦走路は、常に槍ヶ岳が撮影隊の我々を見守ってくれているようです。

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とにかく出演者やスタッフの方達は本当にがんばりました。

燕岳(つばくろだけ)が近づいてきました。

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白い花崗岩と緑のハイマツのコントラストが見事に調和された美しさは、

北アルプスの女王と呼ばれるにふさわしい姿です。

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今日は燕山荘にお世話になります。ここは100年近い歴史を誇る山小屋のひとつです。

燕山荘オーナー赤沼健至さんとは私が若い頃、ヨーロッパアルプスを案内した

その時の縁で長くお付き合いをさせて頂いております。

赤沼さんは山の自然保護や登山道整備に力を入れています。

その努力があり燕岳周辺にはコマクサなどをはじめ色とりどりの高山植物が咲き、

四季を通して安全に登れる山として多くの登山者に人気を得ています。

 

さて、山から無事下りてやれやれと思いきや、テント張りの手伝いに出かけた広場に

こんな小型飛行機のプロペラがついた機材がやってきました。

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なんとテントが風雨で飛ばされるシーンの撮影をするというのだ。

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俳優さんもスタッフもずぶ濡れ。

これはすごいシーンになりました。

是非、放送をご覧下さい。

 

今回も山案内人は、ただ山を案内するだけでなく私が今までに蓄えた山の知識を

利用していただいてより本物に近い山岳ドラマを作って頂くためにご協力しました。

 

ご閲覧ありがとうございました。

どこかの山でお会いできること願っております。

 

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プレミアムドラマ「山女日記」アルプスの女王~燕岳~

11月5日(日)夜10時からBSプレミアムで放送です。

HPトップは→こちら

投稿者:スタッフ | 投稿時間:23:00 | カテゴリ:山女日記~女たちは頂きを目指して~

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