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大岡越前3 #5 豆知識いろいろ

第4話「将軍さま怒る」いかがでしたか?

岡っ引きの皆さんは、路頭に迷わずに済んで良かったですね。

今回のお話は、史実をモチーフにしていました。

八代将軍の徳川吉宗が岡っ引きを廃止しようとしたのは、

ほんとうにあったことなんです。

ドラマと違い、現実には悪い岡っ引きも多かったようで、

袖の下を貰って罪人を見逃したり、手柄を立てようと無実の人を捕まえたり、

十手の御威光をかさに金品をゆすったり。

そのため禁止のお触れが度々出されていたようです。

もちろん悪いやつばかりではないでしょうし、

実際には彼らの力を借りなければ事件の捜査がままならないことから、

「目明し」「岡っ引き」「手先」「小者」「御用聞き」などと呼び名を変えながらも

明治維新までずーっと存続していました。


oooka3_5_1.jpg第4話のお白洲では真犯人をあぶりだすのに「象の根付」がひと役買っていました。

将軍吉宗の時代、江戸に象ブームがあったんです。

好奇心旺盛な吉宗がコーチン(いまのベトナム)から雌雄2頭の象を取り寄せました。

長旅の疲れのせいか1頭は長崎で死んでしまいます。

残る1頭は長崎からゆっくりゆっくりと歩いて江戸までやってきました。

途中、京都では天皇も御覧になりました。

江戸までの道中では、象の食べ物や寝床について細かい注意が宿々へ通達されたとか。

聞きしにまさる巨体は見るものを大いに驚かせ、たいへんな騒ぎであったといいます。


oooka3_5_2.jpg

ところで、南町奉行所がどのあたりに建っていたかご存知でしょうか。

江戸時代の初期から何度か移転したそうですが、

大岡越前の時代には数寄屋橋御門内に落ち着いており、

幕末までこの地にありました。

現在、JR有楽町駅前の広場となっている一角に、その遺構が残されています。

このエリアの再開発にあたって大々的な発掘調査がおこなわれ、

そのとき見つかった石組なんだそうです。

有楽町の地下広場にある大きな木枠(いまはベンチとして使われています)も、

同様に発掘されたものです。

ちなみに、北町奉行所はかつて吉良邸のあった呉服橋御門内。

今は東京駅八重洲北口あたりに石碑が残されています。

 

さて、次回は第5話「夢で拾った革財布」、BSプレミアムで12日金曜夜8時です!

どうぞご期待ください!

⇒BS時代劇「大岡越前3」番組ホームページ

投稿者:スタッフ | 投稿時間:20:45 | カテゴリ:大岡越前3

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