スタッフブログ

「デザイナーベイビー」 原作の知られざる世界

いやぁ、面白いドラマですね、「デザイナーベイビー 速水刑事、産休前の難事件」
原作者・岡井崇先生の編集担当のK村です。

なにしろ私も、これからどうなってゆくのかサッパリわからないんですから。毎回ドキドキしながら見ています。

「デザイナーベイビー」誕生の舞台裏について、お話させて頂きます。
岡井先生のインタビューにもあったように、先生の原稿は今どき珍しい「手書き」です。ほんとうにレポート用紙に手書きで、私が頂戴するのはそのコピーです。これをパソコンでタイプするのが、私と岡井作品のおつきあいの第1段階です。
 

DB101301.JPG

本当にレポート用紙です。小説の原稿のイメージが覆ります。

 

私は、もう古い編集者なのですが、ワープロが普及する前に、悪筆・乱筆で名高い先生方の原稿を見てきた経験が、ここで役に立っています。
いや別に岡井先生が悪筆だというのではないですよ。
 

DB101303.jpg

出版用の縦書き原稿に変換中です。
 

たぶん岡井先生の頭のなかには、まるで映画のように、「デザイナーベイビー」の物語が展開しているんですね。そしてそれに先生の筆が追い着かない、そんな感じです。

だから、岡井先生の頭のなかには、今回のドラマとはまた別の、黒木メイサさんも渡部篤郎さんの出演が決まっていないバージョンの「デザイナーベイビー」の映像があるんじゃないかと思うんです。岡井先生以外誰も見ることのできないドラマが。

 

ところで、普通の原稿ならばたいがい読みこなせる私ですが、先生の原稿で手を焼いたのは、頻出する医学用語ですね。
「卵細胞質内精子注入法」とか「顆粒膜細胞」とか「ヒアルロニダーゼ溶液」とか、日ごろ目にすることのない文字列を前に、ずいぶん窮しました。でもこのへんが、さすがに現役のお医者さんなんですよね。おかげで私もずいぶん(用語だけですが)医学や医療に詳しくなりました。

 

今回のドラマは原作と異なる部分が多いのですが、思いは一緒です。それは、現在の生殖医療の発達に対する不安です。技術に関する倫理面の議論もなく、国内の法整備もないまま、技術のみが進歩していっては、大変なことになる。その思いは、原作もドラマも同じだと思います。

 

岡井先生は、医学の将来、医療の現実について、本当によく考えておられます。
『デザイナーベイビー』もさることながら、デビュー作で産科医不足と医療訴訟を描かれた『ノーフォールト』、医療改革の暴走を描かれた『トライアングル』もお読み頂けると、先生の秘めた思いがもっとご理解頂けると思います。
 

DB101302.JPG

執筆中の岡井先生の姿を特別公開!
やっぱりレポート用紙に書いています。(しつこい)


さて、これからドラマはどうなってゆくのか、楽しみにさせていただきます。

 


 

⇒ ドラマ10「デザイナーベイビー」ホームページ公開中!

 

ドラマ10「デザイナーベイビー」

【放送予定】
9月22日(火)放送スタート
総合 毎週火曜 午後10時~10時48分(全8回)
【出演】
黒木メイサ 渡部篤郎
安達祐実 臼田あさ美 渡辺大知 細田善彦 柿澤勇人 淵上泰史 安藤玉恵
山崎樹範 手塚とおる 神保悟志 ・柴俊夫・ 渡辺いっけい 松下由樹 斉藤由貴 ほか
【原作】
岡井崇「デザイナーベイビー」
【脚本】
早船歌江子
【音楽】
池頼広
【演出】
岩本仁志 代表作「救命病棟24時」「ナースのお仕事」(CX)、「ギネ」(NTV)
※NHK初演出
【制作統括】
磯智明チーフプロデューサー(NHK) 長沼誠プロデューサー(アックスオン)

sodgiuas

 

 


 

投稿者:スタッフ | 投稿時間:18:00 | カテゴリ:デザイナーベイビー

新着記事

新着ブログ

月別から選ぶ

2019年

開く

2018年

開く

2017年

開く

2016年

開く

2015年

開く

2014年

開く

放送終了番組

開く
ページトップへ