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「風の峠~銀漢の賦~」#13 井堰工事

みなさん、こんにちは。番組Pの海辺です。

第4回の放送に沢山のご意見ご感想ありがとうございました。

 

ツイッターにも書きましたが、第4回で描かれた井堰普請は那珂川にある

“矢沢のやな”を借景して撮影しました。

ginkan13_1.jpg

梁(やな)とは、川の中にすのこ状の物を設置し、

上流から流れてきた魚を捕まえる漁具です。

上の写真の左側が上流、真ん中に見えるのがすのこ部分です。

このすのこに鮎やサケなどが打ち上げられる仕組みで、写真では見にくいでしょうが、

撮影時期は産卵のために遡上してきたサケが大漁でした。

本当は岸からすのこの部分まで橋があったのですが、撮影10日前の台風19号で

流されてしまいました。

 

そして下の写真が台風前に撮ったもの。

奥が上流で、手前にチラッと見えるのがすのこの部分です。

ginkan13_2.jpg

すのこに魚を追い込むため、川の流れを杭などで変えているのが分かるでしょうか。

ちょっと気を抜いたら最後、まな板の上の鯉ならぬ「すのこの上の鮎」になる訳です。

この部分を堰に見立てることを思いついたのは川野D。

脚本を作っている最中は全部CGにせざるを得ないと思っていましたが、

お蔭で構造物の一部を加工するだけで済みました。

この水の流れをCGで表現するのはかなりの難度ですから。

 

ところで、将監が普請に失敗したら切腹する覚悟でいることが描かれていましたが、

日向延岡藩が岩熊井堰を普請した際、家老が獄死する事件があったそうです。

度々の暴風雨によって資材が流され、七年かけても完成せずに藩の財政を圧迫。

ついには藩士の俸給が減俸されたことから不満が噴出し、“軍用金流用”との

無実の罪を着せられ獄につながれた挙げ句、絶食しての憤死でした。

家老の遺志を継いだ郡奉行は藩内の反対論に対して自らの切腹を約束して説き伏せ、

また消沈する農民を叱咤激励しながら家老の死後三年後に井堰を完成させました。

新たに水路が引かれた村の石高は5倍になったそうですが、

昔の政治はまさに命がけだったのですね。

 

源五、将監、そして十蔵が命を賭けて豊かにした月ヶ瀬の土地を、藩主は自らの

出世と引き替えにしようとしている。それを裏で操る側用人・山崎多聞の企みを

阻止せんと、元家老の立場を顧みず脱藩を企む将監。その手伝いを決意した源五。

命を賭けた男たちの闘いが始まる第5話「脱藩」は、今晩8時から放送です!

 

木曜時代劇「風の峠~銀漢の賦~」 番組ホームページ

 

投稿者:スタッフ | 投稿時間:11:45 | カテゴリ:風の峠~銀漢の賦~

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