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青春アドベンチャー『1848』石川禅さんからのメッセージ

 青春アドベンチャー『1848』(連続15回)

 8月16日(月)~9月3日(金) 平日の夜9時15分~9時30分 NHK-FM

 (ネット同時配信&「聴き逃し」対応 ※放送から1週間)

 

スタッフFです。回を重ねてまいりました収録リポート、真彩希帆さん海宝直人さん霧矢大夢さん野々すみ花さんにつづき、今回は石川禅さんからのメッセージをお届けします。

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メッセージの前に前置きを少々。

『1848』というのは、シンプルながら野心的なタイトルではないかと思っています。

フランス革命を扱ったミュージカル『1789』(「バスティーユの恋人たち」というサブタイトルが付されていましたが)を、あるいはジョージ・オーウェルの著名なディストピア小説『1984』を連想された方もいらっしゃるかもしれません。

 

今回の物語では、欧州全土を揺るがせた1848年革命の時代をハンガリーに視点を据えて描くこと、そして、ひとつの主題として「表現の自由」が大きな位置を占めることからすると、『1789』と『1984』のあいだに新たな一石を投じてみよう、という気概を『1848』という題名に込めたと言っても勇み足にはならないかと思います。

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そして、真彩希帆さん演じるヒロイン、無垢な貴族令嬢ユリシュカに「表現の自由」という問題を示唆して大きな影響を与えるのが、石川禅さんに演じていただいたコルス教授です。

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【石川禅さん メッセージ】

2007年にNHKで放送されたドキュメント、ハプスブルク帝国「美しく青きドナウ」。

番組中、ハンガリー国会議事堂に現れた美術史学者ケシェルー・カタリン博士は「ハンガリー独立運動を粛清したオーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフをどう思いますか?」の問いに、「大嫌いよ。自由のための闘いを弾圧したんです。たとえ150年前のことでもね。」と答えました。ハンガリー人の彼女のこの言葉が、当時僕がミュージカル「エリザベート」で演じていたフランツ・ヨーゼフの役作りを多方面から見つめ直す切っ掛けとなりました。

「1848」は架空の物語ですが、史実を忠実且つ緻密に精査して、ドラマティックに描かれた大作です。今回、豪華な出演陣の中で、コルス教授と、光栄にも語りを担当させて頂きました。人はいつの時代にも社会情勢や疫病に怯え、憤り、悩まされるものなんですね。混沌とした世の中を、それでも力強く生き抜いていく主人公達を、一緒に見守っていきませんか?どうぞお楽しみに!

 

今回は劇中のコルス教授とは別に「語り」、つまりナレーションもお願いしました。

ダイアローグでも「語り」でも、スタジオで石川禅さんが発する声のトーンやテンポ感によって共演者の皆さんのチューニングが揃い、場面が色彩を得て動き出すような感覚は、得も言われぬ快感でした。

ミュージカル「エリザベート」をはじめ歴史を複眼的に描く重厚な作品に、主要キャストとして取り組んで来られた石川禅さんに、この『1848』で手応えを感じていただけたとしたら非常に光栄です。

ラディカルな自由主義者であるコルス教授は、苦境の中でも決して「表現の自由」を手放そうとせず、革命の担い手となる若者たちの心に火を灯しつづける存在。表層の穏やかな物腰の奥に、熱い闘志を滾らせる革命運動の象徴的な存在、言わば“革命の天使”です。

 

慌ただしい収録の合間ではありましたが、スタジオで何度か石川禅さんを輪の中心にして雑談の花が咲く時間帯がありました。その様子は、まさに“コルス先生”さながらでした。


青春アドベンチャー『1848』(連続15回)

~人が渡れない橋、あまたの色を持ち、大地から天へと延びるもの~

 

8月16日(月)~9月3日(金) 平日の夜9時15分~9時30分 NHK-FM

(ネット同時配信&「聴き逃し」対応 ※放送から1週間)

 

【作】並木陽

【音楽】日高哲英

【出演者】

真彩希帆 海宝直人 霧矢大夢 野々すみ花

石川禅 中河内雅貴 入野自由 石橋徹郎

桜咲彩花 山本郁子 水野ゆふ 大滝寛

清水明彦 井内勇希 梶原航 横山賀三

井手柚花

投稿者:スタッフ | 投稿時間:17:24 | カテゴリ:オーディオドラマ

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