オーディオドラマ担当Fです。週明けからの「青春アドベンチャー」では、海宝直人さん、咲妃みゆさんご出演の『ベルリン1989』をお送りします。
青春アドベンチャー『ベルリン1989』(連続10回)
7月29日(月)~8月2日(金)、 8月5日(月)~9日(金) 午後9時15分~9時30分 NHK-FM
(ネット同時配信&「聴き逃し」配信あり ※翌日の正午から一週間)
『タランの白鳥』のモコトル、『斜陽の国のルスダン』のディミトリ、『暁のハルモニア』のヨアヒム。海宝さんには、重く苦しい状況の中で一途に光を求めていく“魂の強さ”を担う役をお願いしたくなります。これまでの三作とは少し趣が異なり、1989年という現代が舞台の物語ですが、それは変わりません。
【海宝直人さん】
今回僕が演じさせていただいた西ベルリンの医大生ハインツは、ベルリンの壁崩壊を機に東ベルリンで起こっていた悲しい歴史が残した爪痕を目の当たりにすることになります。当たり前だと思っていた日常のすぐ隣で起こっていた辛く悲しい出来事。
ハインツは東ベルリンでの新たな出会いをきっかけに成長していきます。
ハインツと共に僕もたくさんのことを学び、共演させていただいた皆さんの生み出す生き生きとしたキャラクターとの交流に時に心震わせ、時に笑い合いながら丁寧にドラマを作り上げていく過程はとても贅沢な時間でした。
皆さまどうぞお楽しみください!
どんな華やかなファンタジーでも体現してくれそうな海宝直人さんと咲妃みゆさんのコンビに、あえて現代史を背景にした骨太な題材を得意とする劇作家・古川健さんの世界を託させてもらいました。
まとまった量の台詞を交わすのは初めてとはいえ、すでにミュージカル曲のCD録音やコンサートでデュエットをなさっているお二方。纏う空気感も含めて、抜群の相性の良さを感じます。息の長い二人だけの対話シーンも多く、収録は緊張感にあふれつつも、さすがの集中力で軽快に進みました。
宝塚歌劇で雪組トップ娘役として絶大な人気を博し、退団後もミュージカルを中心にご活躍の咲妃みゆさん演じるアンナは、東ベルリンの音楽大学のピアノ科の学生。心に差す陰から来る憂いを帯びた面影と、本来もっている明るさが交錯するヒロインを、繊細な声のお芝居で造形して下さいました。
【咲妃みゆさん】
私は、今回初めて青春アドベンチャーに参加させて頂きました。舞台や映像とは少々異なる演技の仕方がとても新鮮で、収録中は学ばせて頂く事ばかりでした。“ベルリンの壁”にまつわるドイツの歴史には以前から関心を持っておりました。しかし、この物語に携わることが出来て、今まで私が抱いていた関心というのはとても表面的なものだった様に感じました。時系列で分かりやすく語り継がれる歴史の内側には、語り継がれる事のない無数のドラマが存在するのだと実感しました。ご一緒させて頂いた素晴らしいキャストの皆様・スタッフの皆様の熱い想いが込められた『ベルリン1989』がお一人でも多くの方々のお心に届きますよう願っております。
大きな歴史が動く背後では小さな個々人の「語り継がれる事のない無数のドラマ」が展開しています。ちょうど30年前、日本では平成がはじまった1989年。ご自分が生まれる前や幼い頃の“歴史の一頁”と感じられる若い世代の方にも、世界の激動の季節を記憶している世代の方にも、今お届けしたい物語です。
青春アドベンチャー『ベルリン1989』(連続10回)
【NHK FM】
7月29日(月)~8月2日(金)、 8月5日(月)~9日(金) 午後9時15分~9時30分 NHK-FM
(ネット同時配信&「聴き逃し」配信あり ※翌日の正午から一週間)
【作】古川健
【音楽】川田瑠夏
【出演者】
海宝直人 咲妃みゆ 鈴木壮麻 島田歌穂
谷田歩 西川大貴 上口耕平 皆本麻帆
清水明彦 金沢映子 瑞生桜子 奥田一平
投稿者:スタッフ | 投稿時間:16:23 | カテゴリ:オーディオドラマ