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青春アドベンチャー『武揚伝』出演者 成河さんからのコメント

  青春アドベンチャー『武揚伝』(連続15回)

 10月8日(月)~10月26日(金) 平日の午後9時15分~9時30分 NHK-FM

 (ネット同時配信&「聴き逃し」配信あり ※翌日の正午から一週間)

 

オーディオドラマ担当Fです。青春アドベンチャー『武揚伝(ぶようでん)』の収録は、盛夏8月に行われました。

主演は『白狐魔記』でご一緒している成河さん。シリーズ最新作の「元禄の雪」で描かれたのは、江戸中期でした。まったく異なる作風ながら、今回の『武揚伝』では19世紀後半の動乱期に跳びこんでいただきました。

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【成河さんからのコメント】

今回も、大好きなスタッフと豪華な共演者の方々と一緒に、激動の時代を駆け抜けました。濃い時間を過ごさせて頂き感謝しています。舞台や小説や映像にしようとするとどうしたって細部に拘らざるを得なかったり、どうしても大がかりになってしまうような歴史物語を、要点を絞り、あくまで1つの大きな流れとして捉えて短期決戦でそれを伝えるというのが、ラジオドラマの難しさでもあり、また大きな魅力の1つだと思います。

榎本武揚という人物が背負うことになる環境は決して単純なものではありません。その葛藤を知る事も今となっては不可能です。ですが、佐々木譲先生の言葉をお借りして、そこにいま僕自身が感じる社会への矛盾や葛藤を重ね合わせる事で、不思議とあの時代に近づけたような気持ちになりました。同時にいま僕たちに問われていること、試されていることの姿が、ぼんやりと浮かんできたような、そんな気がしました。

どうぞお楽しみ下さい。

 

過去に佐々木譲さんの原作では『獅子の城塞』、そしてそのエピソード1ともいうべき『天下城』をお送りしました。いずれも雄渾な長編小説ですが、さらに重厚長大な『武揚伝』は、佐々木譲さんらしい、友誼に溢れた男たちのロマンであると同時に、榎本釜次郎武揚という実在の偉人の評伝小説でもあります。小説の前段で描かれる非常に魅力的な遍歴修行時代を敢えて割愛し、釜次郎が開陽丸でオランダ留学から帰国する場面をドラマの入り口としました。

 

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  収録スタジオの成河さんと北村有起哉さん

 

成河さんが2016年に出演されたミュージカル『エリザベート』の作者ミヒャエル・クンツェさんたちは、20世紀の冷戦構造の瓦解を受けて、過去の歴史と向き合う中で、19世紀後半のオーストリア・ハンガリー二重帝国の崩壊と、その中で苦闘する「個」の精神の葛藤を重層的に描き出しました。作品は普遍性を獲得し、世界的大ヒットにつながりました。フィクションを通じた過去の歴史との向き合い方が、常に時代とともに更新されていくという好例であると思います。

 

「明治150年」にあたる今年2018年。盤石と思われていた国家秩序が崩壊していく中、思いがけない選択を迫られる青年たちの目線で、あの時代を出演者やリスナーのみなさんとともに追体験してみたいと考えた次第です。佐々木譲さんが世紀を跨いで改訂を重ねた原作を、どうお届けするか。今回の収録では、いつもにも増して場面の状況設定や時代認識について話し合う時間を多く持つことができました。

 

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青春アドベンチャー『武揚伝

~その航海の途上、青年たちは“共和国”を幻視したのか?~

 

【NHK FM】

10月8日(月)~12日(金) 、10月15日(月)~19日(金) 、10月22日(月)~26日(金)

 午後9時15分~午後9時30分

※ネット同時配信&「聴き逃し」配信あり ※翌日の正午から一週間)

【原作】佐々木譲

【脚色】小林克彰

【音楽】日高哲英

 

【出演者】

成河 北村有起哉 亀田佳明 谷田歩

丸山厚人 豊田茂 西尾友樹 酒向芳

今泉舞 大山真志 林田航平 大滝寛

清水明彦 中村彰男 久留飛雄己

石橋徹郎 赤塚篤紀 尾﨑宇内 

松本惣己 木下祐子(語り)

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投稿者:スタッフ | 投稿時間:19:26 | カテゴリ:オーディオドラマ

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