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青春アドベンチャー『さよなら、田中さん』 原作者の鈴木るりかさんからメッセージをいただきました!

演出の吉田です。
7月2日(月)から『さよなら、田中さん』の放送が始まります。
この素敵な原作を書かれた鈴木るりかさんは、小学4年生から3年連続で小学館が主催する「12歳の文学賞」で大賞を受賞され、この作品となりました。その鈴木さんは、現在、中学3年生。放送にあたり、メッセージをいただきました!(2列目の中央、鈴木梨央さんの左隣が鈴木るりかさんです)

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◆原作者・鈴木るりかさんからのメッセージ

五年前に書いた、たった十一枚の手書き原稿が、その後連作となり、一冊の本になるとは、夢にも思いませんでした。賞の締切当日、机に向かい、一行目を書き出したばかりの私に、このことを教えてあげたら、どんなに驚くことでしょう。
花ちゃんのささやかな物語が、こんなふうに広がり、多くの人に受け入れていただけたことを思うと、作者としての喜びでいっぱいになります。
それがさらに今度はラジオドラマになるなんて!
「小説は所詮作り事、嘘でしょう」と言われることもありますが、私はそうは思いません。
花ちゃん、お母さん、大家さんや賢人、三上君は、小説内真実の世界で、本当に生きていると思っています。こうしている今も。
私が執筆するとき、心がけているのは、「どこを切っても血が流れる文章を書こう」ということです。つまり全編血肉の通った小説にしよう、と、それが理想です。
今回のラジオドラマ化で登場人物たちが、それぞれに肉声を得て、私のその思いが立体的に立ち上がってきたような感覚になりました。確かに彼らは生きている、という思いをより深く実感できました。
声だけの演技というのは大変難しいと聞きます。確かに、微妙で複雑な人間の感情を、声だけで表現するのは、相当な技量がいることと思います。
今回、収録の現場を見学させていただき、改めてプロと言われる人達の凄さを肌身で感じることができました。特に私と同年代の演者の高いプロ意識に、大いに刺激を受けました。花ちゃん、三上くんを演じてくださった鈴木梨央さんと藤原寛輔くんは、真っ直ぐで聡明な花ちゃん、心優しい三上くんそのもので、突然目の前に現れた生身の花ちゃんと三上くんに、作者として鳥肌が立つような感銘を受けました。
私の作り上げた小説世界を、ラジオドラマとして、再構築してくださった皆様に感謝致します。

鈴木るりか

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鈴木さん、ありがとうございました。

その瑞々しい感性が生み出した世界を、100人近いオーディション参加者から選ばれた小学生、中学生の俳優さんたちが、それこそ体当たりで演じてくれました。
若い俳優さんたちを、ベテランの俳優さんたちが支え、支えられ、若々しい感性に満ち溢れた「真実の世界」が生まれました。どうぞ、お楽しみに!

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青春アドベンチャー『さよなら、田中さん』
【放送】NHK-FM 7月2日~6日(連続5回)
             (月)~(金)よる9時15分から9時30分
【原作】鈴木るりか 【脚色】中澤香織
【音楽】堀口純香
【出演】
鈴木梨央 幸田尚子 藤原寛輔 古河耕史
梅沢昌代 永嶋柊吾 森田ガンツ 小山剛志
福森加織 長島すみれ 秋枝一愛 齋藤さくら
小泉柚奈 池田優斗 板原慈永 大塚さくら

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投稿者:スタッフ | 投稿時間:18:09 | カテゴリ:オーディオドラマ

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