ドラマのみどころ

「みかづき」

学校教育が太陽だとしたら、塾はその光を十分吸収できない子供たちを照らす月――。
昭和から平成に至る日本社会の変遷を背景に、天才的講師とカリスマ的経営者の出会いが生んだある塾と家族の半世紀を描く。

小学校の用務員でありながらいつしか落ちこぼれの子どもたちに勉強を教えるようになった天才的教師の大島吾郎。戦中の国民学校の教育に反発し、自由で豊かな教育の可能性を塾に見出したシングルマザーの赤坂千明。それぞれに個性の異なるふたりが公私ともにタッグを組んだことで、塾業界に新たな歴史が生み出されていく。その歴史はまた、時代とは切っても切り離せない男と女、そして親と子の葛藤の歴史でもあった――。

日本人は戦後、何を得て、そして何を失ってきたのか。「塾」という世代を超えた共通項をキーワードに描く、独りで見て心動かされ、家族揃って見て楽しめる物語です。

高橋一生と永作博美が、吾郎と千明、それぞれの半世紀を演じます。

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原作のことば
森絵都

小さな和室いっぱいに子供たちがひしめき、座卓を囲んでいる――塾の原点といえる風景の映像に、胸のつまるような懐かしさがこみあげました。時代はめまぐるしく移りゆき、塾の姿も、家族の形も激しく変わっていきますが、何度も何度も原点に立ち返ることで、人間はやっと生きていけるのかもしれないと、ドラマ『みかづき』の大島家から教わった気がします。
個性の強い登場人物たちに更なる個性と魅力を加えてくださった役者の皆様、そしてご尽力をいただきましたすべてのスタッフの皆様に感謝します。

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脚本のことば
水橋文美江

まるで本当にその時代を生き抜いたかのような、緻密な取材に裏打ちされた圧倒的リアリティと魅力あふれる人物像。森絵都先生の原作が素晴らしく、どこをどう切り取って描こうか、嬉しい悲鳴をあげながらの本作りでした。よって全5回にはおさまらず、こぼれた景色が、名言が沢山あります。ドラマをご覧になっていただき、原作もお手にとっていただだき、また再度ドラマも(ループのように)味わっていただければ……と、図々しくも願ってしまうほど、片岡監督はじめスタッフ・キャストの皆様、何よりも高橋一生さん×永作博美さんのおかげで、とてもチャーミングな夫婦が生まれました。ぜひお見逃しなく!! お楽しみ下さい!!

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演出のことば
片岡敬司

このドラマを作る間、俳優やスタッフ、時には子役の子供たちと塾の話をいろいろした。話はいつも大いに盛り上がった。面白先生の逸話に始まり塾通いのハプニング、テストの一喜一憂、塾に通った人、通わせた人の「あるある話」がとまらないのだ。塾はこんなにも身近なものになっている。塾と学校、世界でも珍しいこの教育の二重構造には、一体どんな社会問題が潜んでいるのか……などという硬派なテーマはさらりと忘れ、ドラマ『みかづき』は学習塾の草創期から塾を営み続ける親子3代の悲喜こもごもを軽快に描く人情喜劇だ。とにかく家族全員キャラクターが面白い。それに輪をかけ俳優の芝居が面白い。一生くんも博美さんも娘たちも、目をキラキラ輝かせて演じている。私も本番中笑いをこらえながら、夢中になって演出した。そして完成したドラマは、笑って泣けて、ちょっと切なく、最後に本当の教育って何だろうと考えたくなるような……あれ?硬派なテーマは忘れていた筈なのに。

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制作のことば
黒沢淳

学習塾に通った人、今通っている人、通わせている人、すべての世代の方々の頬が緩んでしまうエピソード満載です。私自身、父親が駅の噴水に腰かけ、あんパンをかじり巨人戦をイヤホンで聞きながら帰りを待っていてくれ、帰ると母親が待ってましたとばかりに夜食の鍋焼きうどんをドンと出してくれたのを思い出しながら創りました。期せずしてその母の命日でもある、1月26日に放送開始のこのドラマ。最高の原作、脚本、演出、音楽、最高のキャスト・スタッフが、世代別にさまざまな思いを抱え、一丸となって丁寧にこしらえた、確実にお茶の間が沸くドラマです!交替で現場にベタ付きしていただいた塾関係の皆様に感謝!

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制作のことば
陸田元一

1月から2月は受験シーズンまっただなか。そのタイミングで放送するドラマとして、『みかづき』ほど相応しい題材はないでしょう。それぞれに足りないものを抱えた男女が出会い、家族になり、対立と別れを経ながら、さらに強く結びついていきます。でも見終わると、その向こうに塾業界の変遷と戦後日本の歴史が自ずと浮かび上がってくると同時に、最初は特殊にも感じられた強烈に個性的な夫婦のストーリーが、実に普遍的な、全ての人に通じる愛の物語に昇華されていました。一見懐かしい過去の時代を描いているように見えながら、描かれているのはまぎれもない、「いま」と「未来」の物語なのです。

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【番組情報/制作スタッフ】

土曜ドラマ『みかづき』

【放送予定】
2019年1月26日(土)スタート 総合 毎週土曜よる9時<連続5回>
再放送:総合 毎週木曜午前1時(水曜深夜)
【原作】
森絵都
【脚本】
水橋文美江
【音楽】
佐藤直紀
【出演】
高橋一生 永作博美
工藤阿須加、大政絢、桜井日奈子、壇蜜、黒川芽以、風吹ジュン ほかの皆さん

◆制作統括:黒沢淳 陸田元一 高橋練
◆演出:片岡敬司 廣田啓
◆ラインプロデューサー:荻原達
◆アシスタントプロデューサー:室井佳代 石橋麻衣 鶴岡咲子 三本千晶 鈴木美佐子
◆スケジュール:富田和成
◆演出助手:守下敏行 武士光成 清水すみれ 山口雄大
◆制作担当:佐藤大樹
◆制作主任:山田真紀人 安武祐輔
◆制作進行:金城一司 岡田優汰 石原佳奈
◆記録:村上律子
◆劇用スチール:栗林伸幸
◆番組広報:磯部めぐみ
◆国際展開:上杉忠嗣
◆権利情報:藤丸実季

◆撮影:金澤賢昌 岡崎真一 佐藤勝成
◆VE:山下輝良
◆撮影助手:濱野良太 奥秋日和
◆照明:土居賢太郎
◆照明助手:佐々木雄也 森谷真由美
◆音声:関川力央
◆音声助手:中村健太郎 尾形あやめ
◆編集:平川正治 安部華子
◆ライン編集:石川侑典
◆ライン編集助手:小池恵加
◆MA:田中修一
◆MA助手:林宏寸永
◆スタジオ・ポスプロデスク:南美帆 小林壯右 山田隆久
◆選曲:安藤友章
◆効果:梅本佳夏
◆CG制作:下鳥龍樹
◆技術プロデューサー:川田万里
◆技術デスク:星宏美

◆美術プロデューサー:森健彦
◆美術デザイナー:きくちまさと
◆美術進行:山口貴章
◆装飾:斉藤智昭
◆装飾助手:𠮷際健
◆持道具:草野達樹
◆衣裳:菊池奈由佳 伊藤栄子
◆衣裳助手:青木茂
◆メイク:藤田三奈
◆風吹ジュン担当メイク:石邑麻由
◆メイク助手:永野あゆみ 岡口真美
◆角川大映美術進行:榎本光希
◆角川大映装置:小山雄三 吉澤直久 小田正美
◆角川大映大道具:小林智美
◆角川大映塗装:渋谷真理奈
◆学習塾監修:山田未知之 松本暁
◆学習塾教壇指導:嶋田真貴 西村克之 中山登
◆医事指導:山本昌督
◆台本印刷:角田文武
◆タイトルバック制作:池宗清史
◆タイトルバック撮影:西垣悟
◆タイトルバック進行:森口典孝 中島唯歌
◆ポスターデザイン:高橋なりな
◆ポスター撮影:丸尾和穂

◆制作:NHKエンタープライズ
◆制作・著作:NHK テレパック

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