土曜ドラマ 母、帰る~AIの遺言~

土曜ドラマ 母、帰る~AIの遺言~

ドラマのみどころ

ドラマのあらすじ

病死した母が、夫や息子の精神的な助けになるよう、自分の記憶をAIに移植して遺(のこ)した。AIは仲の悪い父子を取り持とうとあれこれお節介を焼き始めるが…。
“介護AI”が普及する近未来を舞台にした切ないホームドラマ。

シーン写真1

直人は許せなかった。病気に苦しむ母・ゆりが亡くなる際、養父の誠二は酒屋にいたという。愛想を尽かし、誠二との関係を解消しようとした直人は、「養子離縁届」に署名させるため実家を訪れる。しかし、そこで誠二から差し出されたスマホから聞こえてきたのは、「ただいま」と言うゆりの声だった…! 生前、ゆりは自分の記憶を“介護AI”に移植していたと言うのだ。
AIは直人と誠二の仲を取り持つように明るく話題を絶やさない。一家団欒のような、直人には妙に居心地の悪い時間が流れる。するとAIから直人と誠二は“実の親子”だという驚愕の言葉が投げかけられる。
戸籍上の実父は別人で、直人が生まれる前に亡くなっている。忌み嫌う誠二と血がつながっているわけはない。しかし、ゆりの記憶をAIに移植した医師は「人工知能は嘘をつくことができない」と言う。
誠二と実の親子と言うのは本当なのか? それとも嘘をつくはずのないAIが嘘をついたのか? 混乱する直人は誠二と大喧嘩になってしまう…。

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作者のことば…三國月々子

『家族』とは何を指すんだろう。私の中に生まれたこの疑問が、物語の出発点でした。
甘えも許しも大らかに存在する一方で、家族だからこその不寛容さも垣間見える関係。帰りたいと思うし、帰らねばならないとも思う場所。何よりも胸に迫る存在。
簡単には答えが出ない問いの中に、人工知能(AI)という機械仕掛けの家族を迎えてみました。およそ人生にまつわるあらゆることに正解は見つかりません。そこにあえて、常に明確な回答を提示するAIを置いたらどうなるか……。
抱えた矛盾をぶつけあう家族たちが「それでも」と顔を上げてお互いを見る。そんなささやかな物語を生み出せたかなと感じています。
作品に登場する、肉体が滅びる前に脳の記憶を外部移植する技術は実際に研究されているものです。こういった現実世界で躍進する技術を追いかけ、物語に組み込むことはワクワクする素晴らしい体験となりました。

シーン写真2

演出のことば…小谷高義

「このキャラクターは人工知能=AIによって動きます。プレイヤーは命令できません!」20数年前、とあるテレビゲームの攻略本でこんな説明に出会いました。強いワクワクドキドキとともに「得体の知れなさ」を感じたのか、そのキャラクターを味方には選べなかった記憶があります。
AIの思考回路はブラックボックスだと聞きます。程度にもよるでしょうが、何かの問題に対してAIが答えを出した際、どうしてその答えに至ったのかはなかなか分からないのだそうです。ゲームキャラに感じた「得体の知れなさ」は健在であるように思いつつ、でもそれって人も似たようなところがあるのではないか、人なら思考回路を明確に説明できるなんてことあるのだろうかとも思います。
今回のドラマでは、家族の中にとても身近な形でAIが入り込んでいます。まだまだ実現するには難しい技術が入っている設定ですが、遠くない将来に起こりうる話かもしれません。「得体の知れなさ」から一歩踏み込んで、他人事ではない話として楽しんでいただければ幸いです。

シーン写真3

制作統括のことば…海辺潔

“言霊”という言葉があるように、言葉は時に人を導き、時に人を縛ります。
小学生の時のお楽しみ会で芝居を作ってめちゃくちゃ受け、担任の先生から「才能がある」と言われて調子に乗った私は、50を過ぎた今でも先生の言葉を信じて同じようなことを繰り返しています。
このドラマ、“介護AI”という近未来的な装置を使ってはいますが、言葉を巡る物語だと思って制作しました。
母が願いをこめて遺した言葉が、息子を、夫を、どのように縛り、どう導いて行くのか。
皆さんも、自分を導いてきた言葉の数々に思いを馳せながら、このドラマを楽しんでいただけたらと思います。

シーン写真5

放送日時・スタッフ

土曜ドラマ『母、帰る~AIの遺言~』
【出演】
柳楽優弥 岸本加世子 市川実日子 野間口徹/奥田瑛二 ほか
【放送予定】
2019年1月5日(土)
総合 よる9時から9時49分(単発)
【作】三國月々子
【音楽】吉森信
【演出】小谷高義(ドラマ番組部)
【制作統括】海辺潔(ドラマ番組部)

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