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映像の世紀プレミアム 昭和 激動の宰相たち
映像の世紀プレミアム 第12集「昭和 激動の宰相たち」
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映像の世紀プレミアム 第12集「昭和 激動の宰相たち」

  • 2019年3月9日(土) 午後7時30分(90分)
  • 2019年6月16日(日) 午後3時00分(90分)

みんなのレビュー

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映像の世紀はほんとに素晴らしい番組ですね! 12回放送から15回になったので次回作が楽しみです。

投稿者:リョウ/男性/19歳以下

吉田茂のエンドの言葉は今現在の政治状況を言い当ている、考えさせられる。

投稿者:kou/男性/70歳以上

昭和の歴史は、宰相の下した決断とともに歩んできたことが分かった。またその決断の裏には、さまざまな苦悩とともに宰相の思いが隠されていることも改めて感じた。
最後の吉田茂の言葉に感動した。政治とは何か、民主主義とは何か、そしてリーダーとは何か、考えさせられるものだった。

投稿者:くっくない/男性/19歳以下

重厚でなおかつ、即頭に入ってくる解りやすさ。みごとな番組でした。私達が知りたいのはこういう真実。
これからも真実を伝えてください。
視聴率だとかそんなものでなく、NHKがするべきことは、国民に真実を伝えることです。
それを見て、どう考えるかは、各自にゆだねるしかありません。今後に期待します。

投稿者:ドイ カオル/女性/50代

番組スタッフから

photo

ハリウッドの喜劇王チャップリンが、東京・日本橋で天婦羅に舌鼓を打つ映像が残されています。チャップリンは大の親日家で生涯4度来日しています。しかし、その旅は決して平穏ではありませんでした。最初の来日は昭和7年5月。チャップリンは東京駅で大歓迎を受け、翌日には犬養毅首相との会談が予定されていました。しかし当日、海軍青年将校たちが首相官邸を襲撃。五・一五事件です。チャップリンは予定を変更して相撲を観戦していたため、危うく難を逃れました。さらに二度目の来日の時には、二・ニ六事件によって東京に戒厳令が敷かれていました。親日家のチャップリンが見たのは、首相の命さえも奪いながら軍国主義へ進む日本の姿でした。

「映像の世紀プレミアム」第12集は、昭和の激動の中、国民、軍部、そしてアメリカとの狭間で、国家の舵取りを担った首相たちの姿を描きます。

戦前、国民から最も大きな支持を受けた首相と言えば、公爵家出身の近衛文麿です。二・ニ六事件の翌年に首相に就任した近衛に期待されたのは軍の統制でした。「公爵宰相」の名で親しまれた近衛のプライベートフィルムが残されています。一緒に映るのは22歳の時に結婚した妻・千代子。近衛が電車の中で一目ぼれし、家柄の違いを乗り越えた恋愛結婚は、当時大きな話題を呼びました。しかし、首相就任直後に日中戦争が勃発。近衛は「不拡大方針」を唱えるも軍を抑えることが出来ず、泥沼の戦争へと日本を導いていきます。戦後、A級戦犯容疑で逮捕される当日に自決した近衛の遺書にはこう綴られていました。

「僕の志は知る人ぞ知る。神の法廷において、正義の判決が下されよう」。

日米交渉に行き詰まった近衛内閣の後を継ぎ、太平洋戦争を開いたのが軍人宰相・東条英機でした。エリート軍人出身の東条は「生きて虜囚の辱めを受けず」という戦陣訓を発して、国民に徹底抗戦を命じました。戦争の犠牲者は日本だけで300万以上。敗戦後、東条はピストル自決に失敗してGHQの捕虜となります。大森の収容所で身柄を拘束されている東条の映像が残されていました。居並ぶ戦犯容疑者は、日米開戦の詔書に署名した東条内閣の閣僚たちです。東條は自らが発した戦陣訓をまっとうせずに、東京裁判の裁きを受けて処刑されることになります。自決未遂の現場に居合わせた記者は、東条の言葉をこう記しています。

「勝者の裁判にかかりたくない。死体は引き渡したらよい。しかし、見世物ではないとマッカーサーに言ってくれ」。

戦後、解体された軍部に代わって首相たちが向き合うことになったのが、連合国軍最高司令官マッカーサーでした。その来日直後の映像が残されていました。沿道の日本兵は皆、GHQの車列に背を向けて立っています。マッカーサーはこう記しています。

「横浜まで24キロの道に、日本兵が敬意のジェスチャーとして背を向けて立っていた。彼らは天皇を護衛する時と同じようにして、戦勝国の最高司令官を守っていたのだ」。

このGHQと渡り合ったのが、ワンマン宰相・吉田茂でした。神奈川県大磯の吉田の広大な屋敷の映像が残されています。外交官出身で政治家嫌いだった吉田は、この家を拠点に政治経験のない若手官僚を中心とする新たな派閥を築きました。いわゆる吉田学校です。池田勇人、佐藤栄作などの官僚たちが政治家として巣立ちました。
昭和26年、サンフランシスコ平和条約が締結され、日本は独立を果たします。しかし、その日の午後、吉田の姿はサンフランシスコ郊外にあるアメリカ軍の施設にありました。日米安全保障条約の調印です。独立後も米軍の駐留を認めることと引き換えに、日本の安全保障をアメリカに委ねたのです。吉田はこう回顧しています。

「朝鮮戦争はいまだ終らず、世界の緊張状態はいまだ去らず。そうした中にあって、戦力なき日本国として、国土の安全をいかにするかということは、責任ある立場のものとしては、切実緊急の問題であった。国土防衛に必要な軍備は、米軍の駐留をもってこれに代え、日本としては憲法の許す範囲内で、これに協力せしめるといった態勢を、もっとも望ましき形と考えざるを得なかった」。

戦争、敗戦、そして独立。日本が最も激動した時代の首相たちの苦悩と葛藤を描きます。これまで世界の出来事を中心に取り上げて来ましたが、今回の舞台は日本です。ご期待ください。

(NHKエンタープライズ エグゼクティブ・プロデューサー 伊川義和)

番組内容

映像の世紀プレミアム 第12集「昭和 激動の宰相たち」

昭和7年、来日したチャップリンは犬養首相と会談を予定していた。しかし当日、青年将校たちが首相官邸を襲撃、首相の命を奪った。五・一五事件である。喜劇王が見たのは首相の命までも奪いながら軍国主義へ進む日本の姿だった。軍を制御できずに戦争への道を開いた公爵宰相・近衛文麿、精神主義で日本を染め上げた軍人宰相・東条英機、講和独立を果たしたワンマン宰相・吉田茂、安保改定に政治生命をかけた岸信介。激動の物語。

出演者ほか

【語り】山田孝之,山根基世

チャンネル

  • 2019年3月9日(土) 午後7時30分(90分)
  • 2019年6月16日(日) 午後3時00分(90分)

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