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アウラ 未知の部族 最後のひとり
NHKスペシャル「アウラ 未知のイゾラド 最後のひとり」

NHKスペシャル「アウラ 未知のイゾラド 最後のひとり」

  • 2018年12月16日(日) 午後9時10分(50分)
  • 2018年12月19日(水) 午前0時40分(50分)
NHKオンデマンドで配信中

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番組スタッフから

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――ある民族の最後のひとりになる。しかも、他の民族には自分の言葉は一切通じない。我が身に置き換えれば、最後の日本人となってしまい、他の(民族の)人とはコミュニケーションがまるで取れない、という状態です。そんな境遇で生きることを想像できるでしょうか。この番組は、<“たったひとり”で、自分以外はみな未知>という過酷な環境で生きる、いや、生きねばならなかった「イゾラド」の30年の記録です。
イゾラドとは文明社会と接触したことのないアマゾンの先住民をいいます。アウラが忽然と現れた1987年以降、イゾラドの出現は数回確認されていますが、言語が全く未知のイゾラドはアウラ(話す言葉の語感からブラジル政府がそう命名した)だけで、政府は彼を「絶滅した未知の部族の最後の生き残りである」と結論づけています。
こちら側の世界に出てきてしまってからも、アウラの苦難は続きました。アウラの意思とは関係なく、政府は彼を「隔離」「保護」することにしたからです。施設に収容すれば脱走を繰り返し、他の部族と同居させれば些細な諍いから殺傷事件を起こしてしまう……まさに、「文明」と馴染むことを拒絶して生きてきた30年でした。
ですが、たった一人だけ、アウラが心を許す「文明」側の人間がいました。言語学者のノルバウです。ノルバウはアウラの小屋に同居し(そんなことをする者は彼だけでした)、近くにあるモノを一つ一つ指さしながら、アウラが喋る単語を集めていきました。30年でその数、800余り。他の仲間はどうしてしまったのか。部族に何が起きたのか。今ようやく、未知の民族にまつわる、おぼろげな輪郭が浮かび上がってきたのです。
番組のナレーションは芥川賞作家でミュージシャンの町田康さんが引き受けてくれました。最初の試写をしたとき、町田さんがこう言いました。「暴力的なまでに思考することを強要する番組である」、と。大変嬉しい一言でしたが、町田さんの言葉の通り、親切な番組ではありません。想像しながら見ていかないと、ついていけないかもしれません。かくいう私も、アウラの心中はよく分かりません。ですが、アウラの絶望的な孤独を少しでも理解したかったのです。「分からないこと」に微かな接線を引くことだけを考え、この番組を作りました。

担当ディレクター 国分拓(大型企画開発センター)

番組内容

NHKスペシャル「アウラ 未知のイゾラド 最後のひとり」

30年前、アマゾンの深い森からこつ然と現れた素っ裸の2人の男。ブラジル政府はアウレとアウラと名付け保護した。だが2人の言葉は未知の言語で、誰一人理解できなかった。ある言語学者が周りのものを一つ一つ指しながら30年かけて800の単語の意味を探り当てた。やがてアウレが死亡。最後の一人となったアウラの調査を続ける中で、彼が、自分たちの部族に起きた「死」について語っていることが、明らかになっていく…。

出演者ほか

【語り】町田康

チャンネル

  • 2018年12月16日(日) 午後9時10分(50分)
  • 2018年12月19日(水) 午前0時40分(50分)

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