もっとNHKドキュメンタリー もっとNHKドキュメンタリー

ざざむし~信州・伊那谷 川と共に生きる~
目撃!にっぽん「ざざむし~信州・伊那谷に生きる~」

目撃!にっぽん「ざざむし~信州・伊那谷に生きる~」

  • 2019年6月30日(日) 午前6時10分(35分)
  • 2019年7月19日(金) 午後2時05分(35分)

みんなのレビュー

あなたが番組を見た感想は

0
面白かった
0
泣けた
0
癒やされた
0
発見が
あった
0
考えさ
せられた

(感想スタンプはどれか1個だけ押せます。)

番組スタッフから

photo photo

「戦前戦後を生きてきた人間なもんで、古いって言われるかもしれんけどね。
 生命をもらうっていう感謝。これはもう頭から離れないね」
漁の直後、土手から川に向かって恭しく頭を垂れた漁師さんは、そう言いました。
私たちスタッフはその姿を、何か神々しいものでも見るかのように、固唾をのんで、カメラを回していました。

私たちはもしかすると、大切なものを忘却してしまっているのではないか―――
現在35歳の私は、生まれた時から蛇口をひねれば清潔な水が飲める環境にありました。
川の魚や虫を取らなくても、スーパーマーケットに新鮮な食材があふれていたし、川に入らなくても学校には安全なプールがありました。川といえば景色が良くて気持ちが良い空間、ただそういう風にしか思っていませんでした。

だから、川から飲み水や食糧を得ていたという伊那谷の昔語りを、今でもどこか信じられないような気持ちで受け止めています。川は生活の生命線であり、自分は川に育てられたと語る伊那谷の人々。皆さんの抱いている川への畏敬の念に、私たちスタッフは圧倒され続けました。かつて日本人は、川とこのような形で共生してきたのか。学校で学ぶことのなかった、日本の歴史の一側面を垣間見た思いです。

この物語は、「ざざむし」という世界でここにしか存在しないとされる食文化のお話です。
虫を食べるということ自体に、抵抗を感じる方もいらっしゃると思います。
しかし、この食文化の根底に流れる、川と共に生きる、自然と共に生きるという心は、全国どこの地域で暮らす方にも共感していただける、大切なメッセージなのではないかと確信しています。

今回は、映像にもこだわりました。色眼鏡で見られがちなこの昆虫食文化を、まっすぐに地域の伝統文化として記録できないかと考えたからです。「虫で映像美なんて…」とおっしゃる方もいるかもしれませんが、私には虫が緑色の宝石みたいに見えてきました。本当です。私だけかもしれませんが…。

昆虫食に興味津々の方も、虫なんか大嫌い!という方も、どうぞご賞味くださいませ。

(番組ディレクター)

番組内容

目撃!にっぽん「ざざむし~信州・伊那谷に生きる~」

信州・伊那谷。川底に棲む虫―「ざざむし」を食べる文化が守られてきた。「ひと冬で車が買える」と言われるほど盛んだった漁。しかし近年は、後継者不足に直面している。そんな中出会った、川を知り尽くした最高齢の川漁師。ざざむしを追う日々には、天竜川の恵みに生かされてきた伊那谷の人々の思いが息づいていた。ドローンや水中カメラなどの映像技術を駆使し、世界でも類を見ない文化を守り続けてきた人々の暮らしを見つめる。

出演者ほか

【語り】石田圭祐

チャンネル

  • 2019年6月30日(日) 午前6時10分(35分)
  • 2019年7月19日(金) 午後2時05分(35分)

編集部のおすすめ