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BS1スペシャル「欲望の資本主義2019~偽りの個人主義を越えて~」
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BS1スペシャル「欲望の資本主義2019~偽りの個人主義を越えて~」

  • 2019年1月3日(木) 午後9時00分(110分)
  • 2019年1月11日(金) 午後6時00分(110分)
  • 2019年1月28日(月) 午前0時00分(100分)
  • 2019年4月22日(月) 午前0時50分(99分)
  • 2019年7月12日(金) 午前1時00分(99分)

みんなのレビュー

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今回の第3弾はハイエクを軸に構成されている。内容的に盛り込み過ぎの印象もあるが、「資本主義」やそのなかの「市場」や「自由」そして「貨幣」のあり方を考えさせる深いテーマが貫く。そして「人間」という根源的なテーマ。ケインズ対ハイエクという構図は単純だが、結局のところ、これからの経済学はこの構図をあらためて再考し、超えていくことが求められている。3編通して見たい。

投稿者:YT/40代/男性

欲望の流れの勢いに捉われてしまう危うさを感じました。10代、20代の子どもにも見ることを勧めました。最終章、人間性に立ち返ることに気付かせてくれてました。GAFAのダークな部分にもっと踏み込んでいただけたら、経済成長のみに流される怖さ、虚しさをさらに実感できたかも。

投稿者:ユミ/50代/女性

出演者のバラエティーが豊かだったのが印象的でしたが産業組織論(理論経済学)の代表としてTirole教授の意見をもっと聞きたかったです。

投稿者:mas/20代/男性

途中からみましたが面白かったです。

投稿者:KiyoKiyo/50代/男性

ヘルメットをかぶった大学生から高度成長期をがむしゃらに支えた社会人を過ごして、バブルの崩壊と日本の停滞の20年を体験してきた者として、今だから、目からうろこの落ちる、好発先進国の体験した19世紀から21世紀までの経済と社会と政治の関わりを俯瞰し、未来を展望できる視点を提供する好企画と思いました。

投稿者:高山豊/70歳以上/男性

経済合理性を追求することに対する表層的な批判ではなく、資本主義の本意に立ち返る見事な構成だったと思います。この番組を見た人たちがGAFAへの批判から資本主義の本質に基づく新たな制度を考えるようになると素敵だなと思います。

投稿者:福丸諒/30代/男性

人間社会は利害と快楽と娯楽、それを追い求める欲のホログラムでしかない。

すべては虚構だよ諸君。

自然世界の摂理を知る者のみがこの世の答えを知っているが、人間にはその言葉を理解出来る知能がない。

投稿者:けん/40代/男性

日中の2017、2018はたいへん見応えがあり、2019はやや軽い印象。
トーマス氏が語った“成長”資本主義は、貧富の格差解消の声が高まらぬようにと、富裕層の意向を汲んだ為政者が、目眩ましに「全体のパイが増えるのだから、富裕層の富を取ってくる必要はない」と唱え続けた結果だろう。
経済学は何より、分配について追究すべきではないか。

投稿者:ムラっちゃん/40代/男性

ブロックチェーン技術は、ハイエクの新自由主義を真に実現する存在になり得るのか、それともジョンロックの説く財産の蓄積の拡大に代わる存在にはなり得ないのか、、考えさせられた。ただ、全体的にブロックチェーン技術が、投機対象の仮想通貨といった一面的にしか語られていなかった点は残念である。

投稿者:kobay2/40代/男性

資本主義が終わる、あるいは既存の経済の歴史から想像できない資本主義に変わろうとしているのだと思った。人類の歴史が臨界点に差し掛かっているのかもしれないとも思う。
「土地の管理は国家」「地価の決定は市場」「土地所有の概念を疑う」というテーマを新鮮に感じた。

投稿者:冬空/70歳以上/男性

資本主義(市場経済)と社会主義は、必ずしも排他的な対立関係にあるものではなく、相互補完的な関係にあって共存させるべきものだということが理解できました。幸福度の指標を経済成長(収益・利益・GDPの拡大)とは別の価値尺度に変えなければならないと思います。

投稿者:てつ/50代/男性

人間の幸福は自己決定権を持つこと。それはまさしく、自由に最大限の価値を置く考え方で、資本主義の根本であると思います。それはそうと、ノーベル賞受賞者など高名な学者の方々においても、考え方が全く違うことを認識して、改めてこの社会に正解はないことを思い知らせれました。

投稿者:地方公務員/40代/男性

世界を代表する批判的知性を集結させた第3弾。数多くの重要な論点、知見そして問題提起が盛り込まれ、あっというまの110分だった。副題「偽りの個人主義を超えて」というハイエクを彷彿とさせるもの。最後にハイエクを介してスミスの経済観と人間像に立ち戻るあたり、経済、経済学の原点を重視した番組の強いメッセージを感じた。力作の第3弾!

投稿者:TKMT/40代/男性

1点だけ気になることを挙げれば、日本人経済学者が皆無であったということ。
ナビゲーターの安田先生の活躍は申し分ないが、あくまでナビゲーター。日本から発信することの重要性をかんがみても、キャスティングは欧米偏向という印象。岩井克人氏(を介しての故・宇沢弘文氏など)など登場してほしかった。ただ番組の狙いは鋭かった。

投稿者:TKMT/40代/男性

110分で終わらせるのが惜しい。

投稿者:喜正/50代/男性

経済とそれに関連する人間の自由について面白い内容でした!発展していくにつれて、自由が失われていっている世の中が現在だと思います。本来の自由とは何か、それに向けて何をするべきかを考えさせられる良い番組です。

投稿者:mickitty/20代/男性

2017年「ルールが変わる時」、2018年「闇の力が目覚める時」そして2019年は「偽りの個人主義を越えて」。この「副題」に込められた真意をちゃんとつかめるか、だね。いまの世の中でなにが起きているか、そしてこれからどんな時代になっていくのか、新たな経済思想が必要なんだと思う。
古典って、逆説的だけど新しい。生命力、ハンパない!

投稿者:RF/20代/男性

知の巨人が見た「欲望の資本主義」

BS1スペシャル「欲望の資本主義2019~偽りの個人主義を越えて」(2019年1月3日放送)では、このGAFAの存在、さらに世界を席巻する仮想通貨をテーマに、「市場の自由」の可能性に賭けて思考し続けた経済哲学の巨人ハイエクの真意の読み解きも絡めつつ、世界の知性たちの言葉を紹介、多面的に構成した。その中から、文明論的な考察を繰り広げた二人の言葉を、未公開素材も含めてご紹介する。

資本主義が生み出したGAFA

「ネット界の四天王」と呼ばれるGoogle、Apple、Facebook、Amazon(GAFA)。現代人の日常に浸透し、人間の欲望を握ったと言われる。ドイツの異色の哲学者で、『なぜ世界は存在しないのか』の著者であるマルクス・ガブリエル。『マルクス・ガブリエル 欲望の時代を哲学する』で、知のパラダイム転換を試みた彼が見つめるGAFAの姿とは――。

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「ソーシャルメディアはカジノのようなものです。我々はネット上の人物や投稿に『いいね!』を投票していますね。賭けられた人は『いいね!』やフォロワーを集めますね。これはカジノと同じです。ポイントを稼いだ人は大儲けができます。ユーチューバーに成功者が増えれば、ユーザー側の利益にはなりますが、しかし、ここがまさにカジノと同じ構造なのですが、最終的に最も利益をあげるのは当事者ではなくカジノそのものなのです。

GAFAはもっともダーティーなカジノだと断言できます。インターネットの世界に規制がかけられる前に、できるだけ速く資本を増加させること。それが彼らの唯一の関心事です。今日の私たちはこうした企業に搾取されているのです。Eメールやネットニュースを見るといった我々がネット上で行っている行為は、すべて『労働』であり、これがデータと付加価値を生み出すのです。そうして生み出された付加価値によって、何十億という金がカリフォルニアの口座に支払われているのです。」

インターネットというテクノロジーが生み出した、GAFAという怪物。その怪物を生み出した、現代の資本主義。イスラエルの歴史家で、『サピエンス全史』や『ホモ・デウス』の著者であるユヴァル・ノア・ハラリは、それを「監視資本主義」と呼ぶ。

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「アマゾンがあなたの取引のすべてのデータを集め続けたら、その巨大なデータベースと顧客や経済への深い知見のおかげで、市場の全てか、少なくともある分野ではアマゾンが独占するでしょう。本来は市場に行けばいろんなトマトの売り手がいます。美味しくなかったり、高かったりすれば他のお店に行ったりできる。これが自由市場です。しかし20年後、世界中でトマトを売っているのはアマゾンだけということにもなりかねません。人々は誰もコントロールできなくなる。アマゾンが、質・値段・供給量を決めるのです。

こうした『監視資本主義』を止めなければ結果的には中央集権型のシステムになり、それは20世紀的自由市場型の資本主義ではなく、中国に近いシステムとなるでしょう。

気をつけないといけません。今のまま何もせず市場の力に委ねたら、すべてのお金と権力が一握りのエリートに集中してしまう未来もありえます。多くの人々が経済的・政治的に無力でひどい状態もありえます。まだ救いようがないわけではなく、何か行動を起こさねばなりません。」

テクノロジーが人を壊していく

市場の論理とともに、成長、発展してきた、資本主義。テクノロジーが加速させる、数字の競争。マルクス・ガブリエルは、テクノロジーや数字偏重の現代社会の風潮に異を唱える。

「機械やロボット、すなわち人が作り出した兵器や道具、人はそれらに対して、恐れや愛着を感じたりしますよね。それはロボットが人間の感覚を具現化しているからです。しかし実際は、機械そのものには知能も命もありません。一定の時間内だけ機能する、電気回路にすぎないのです。人間が使用しなければすぐに壊れてしまう。つまり、機械はすべて人間に依存しており、人間なしには存在しえないのです。

機械が作られる目的は経済の効率化や製造プロセスの合理化ですが、その時、価格では表せないような他の形の知が見過ごされます。それはいわば私たちの実体験です。芸術作品を観たり、ワインを片手に、家族や友人と楽しい時間を過ごしたり、そういった体験をするとき、私たちは現実の世界にいます。ポストトゥルースではない、真実の世界です。でもこうした体験には価格をつけることはできません。現実の体験の本質は、『自由』と『偶然性』にこそあるからです。

経済は、予測や合理性が追求され、数字がものを言う世界です。企業の存続と成長が保障されなければならない世界です。こうした世界は、科学に基づくモデルに従わない限り機能しません。しかし、地球上がすべてこうしたシステムに覆われてしまったら、何かを作り出してきたはずの人間の手によって彼らの『自由』や『偶然性』をすべて破壊することになるのです。」

欲望と資本主義

自由市場と経済成長を軸に、走り続けてきた資本主義。ユヴァル・ノア・ハラリが語る人間の欲望と資本主義の密接なつながり。

「欲望は制度全体を動かす力です。人間の欲望はエンジンのようなものです。顧客の欲望は世の中でもっとも非効率で贅沢なものです。資本主義は、人々により多くの欲望を持ってもらうことに基づいています。1つの欲望が満たされた瞬間、より多く求めるように奨励されているのです。

広告業界のことを考えてみましょう。広告業界の99%は、もともと存在していなかった欲望を作り出すこと、あるいは欲望を増やすことを目的としています。広告を見る前に、「それが必要だった」、「それが欲しかった」なんて意識していなかったはずです。でも、広告を見たら、「必要だ」となります。「それがないと惨めだ」と。人々の幸せは、商品やサービスを買うことに依存していると思わせるのです。人々がそう思わないと、制度全体が崩壊してしまいます。より多くのものを生産するために、それを欲しがる人がいなければ、経済が機能しなくなるのです。それゆえ、資本主義は人間の欲望と密接なつながりを持っています。資本主義は人間の欲望を増やすようにデザインされているのです。

人間がより多くのものを所有し、達成するにつれ、より満足を覚える訳ではありません。代わりに新しい欲望がすぐに現れるだけです。喜びと成果に対する人間の一般的な反応は満足ではなく、より多くのものを欲しがること。だから、何を達成したとしても、さらにその先を欲しがるだけなのです。
これこそ資本主義だけではなく、1000年以上の人類の歴史における駆動力の正体なのです。」

番組スタッフから

【番組を企画したきっかけは?】
大きな反響をいただき、このシリーズも三年目。その間、「欲望」をキーワードに民主主義も考え、さらに哲学にも切り込みました。そして、いま、資本主義はどこに向かうのか?
格差、分断を拡大させ続ける資本主義。時代の大きなうねりの中で、自分たちが生きる社会のあり方を再考するための問題提起です。

【番組の見どころは?】
「GAFA」で注目を集めるスコット・ギャロウェィ、「サピエンス全史」「ホモデウス」で文明論を提示するユヴァル・ノア・ハラリ、「新実在論」で話題のマルクス・ガブリエル始め、そのほか、経済学の世界のみならず、世界のさまざまな知性たちの言葉が、資本主義の本質を捉えます。きれいにはまとまらない現実を追いかけながら、映像を通して我々制作陣も思考を展開、深めていく、現在進行形の異色教養ドキュメントです。

【見てくださる方に一言】
2017年には、人々の際限の無い欲望が止まらなくなった資本主義の現在を捉え、その根底に何があるのか?アダム・スミスらの言葉から紐解きました。
2018年は、テクノロジーの開発が全人類の幸せに繋がっていたはずの資本主義が、どこから歯車が狂い始め、なぜ猛烈な貧富の拡大に繋がったのか?シュンペーターらの言葉から読み解きました。
そして、2019年新春。国民国家、市場原理、すべてを超越して巨大化するGAFAへの懸念、そして仮想通貨への期待と不安が交錯する今、資本主義の行きつく先はどこなのか?その原点にあった誤りは何だったのか?考えます。
1月3日は2017年、2018年の再放送もあります。どうぞ、3部作一挙にご覧いただき、ご一緒に考えましょう。

(番組プロデューサー 丸山俊一)

番組内容

BS1スペシャル「欲望の資本主義2019~偽りの個人主義を越えて~」

「ネット界の四天王」と呼ばれるGAFAを巡る議論が熱い。強大な力に国家の枠組み前提の市場経済が揺れている。仮想通貨をめぐる議論も沸騰、バーチャル経済時代の資本主義はどこへ行く?2017年富を生むルールの変化を捉え2018年社会構造に地殻変動が起きている現実に迫ってきた番組は次のステージへ。テクノロジーが社会を変える今、格差、分断を越え自由への道は?切迫感ある今問う、自由の形と資本主義の行く末は?

出演者ほか

【出演】安田洋祐,スコット・ギャロウェイ,ユヴァル・ノア・ハラリ,ロバート・スキデルスキー,ジャン・ティロール,トーマス・セドラチェク,ジョージ・セルギン,マルクス・ガブリエル,ライアン・コリンズ,グレン・ワイル,ジェフリー・ヴェルニック,フェリックス・マーティン,チャールズ・ホスキンソン,【語り】やくしまるえつこ

チャンネル

  • 2019年1月3日(木) 午後9時00分(110分)
  • 2019年1月11日(金) 午後6時00分(110分)
  • 2019年1月28日(月) 午前0時00分(100分)
  • 2019年4月22日(月) 午前0時50分(99分)
  • 2019年7月12日(金) 午前1時00分(99分)

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