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制作スタッフによる現場日誌

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解散の裏側とフレームの外側のはなし

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私は「解散!」の撮影を担当していますので今日は撮影側からのお話。
「解散!」の撮影で一番に気に入っているのは#08の「くつ」です。
くつひもを通す穴がある箇所のパーツが外れて、下半身だけの生き物が登場します。(下段右写真)じたばた足踏みしている様子はなかなか愛嬌があって良いです。
 そして、私が作り手側としても気に入っているところがもう一つあります。
それはこの撮影が、ものすごく限られたスペースだったのにもかかわらず、とてもうまく日常の風景を写し撮ることが出来たというところです。
集団的自画自賛です。
上の写真をご覧ください。これ、実はブログ版だけの秘密、「くつ」撮影中の写真ですが、
玄関や廊下のセットがすごく小規模だということがお分かりになるかと思います。
玄関のセットはたったこれだけなのです。(当然、毎回作り込んだ大規模なセットは作れないし、撮影できる場所を探す時間はなかなかないのが理由です)
ただ、制限があるのは決して悪い訳ではありません。いかに工夫を凝らすかが私たちの腕の見せ所です。撮影担当の私たちはこの小規模セットから無理のないアングルを探し出して、そこで靴のアニメートが十分行えるか確認が取れると、今度は照明の番。照明さんがいかにも玄関らしくて、玄関をイメージさせる照明をセットします。
このセットには窓やドアの用意もないのですが、(上段の写真)何か四角に切り取られた光を地面に当てています。これが実際に撮影された写真(下段左下)をみると、何やら窓か、もしくは開いたドアから差し込んだような光が当たっている様に見えるのです。つまり写していない範囲にも玄関がある世界が広がっているように見せているのです。
「解散!」はスペシャル版以外すべて、いつも同じスタジオの中で撮影されています。
家の中やテーブルの上や、さわやかな朝、日が傾いてきた午後等のシチュエーションを作り出しています。うまく、いい角度から撮影出来たり、照明が狙い通りにセッティングできたりすると、カメラが写している範囲は狭いけど、写っていないところもイメージできるものです。見てくれる人の想像力もお借りして、映像の中の世界が出来上がっているとも言えます。うまく行く時は作り手の僕らだけでなく、見てくれる人もそう思ってくれるだろうと、何となく解ります。そういう時に僕は「やったぜ」と思いますし、なにもないスタジオから、一つの世界を創り出せることに魅力を感じているのです。