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あブログ

制作スタッフによる現場日誌

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ただひたすら見にいってくる

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みなさん、9月も中盤になりまして、だんだん秋になってきましたね。
既に始まりました秋の新作回、みなさん、見て頂けたでしょうか?
実はまだ1コーナーだけ、夏からこの秋にかけて制作中の、まだ終わっていないコーナーがあります。
「デザインの見学」です。
恐らく見学至上最も移動距離が長い回になるかと思います。

見学はとにかく、現場に行きます。テーマとなる対象がある場所に足を運びます。ええ、なにせ見学ですから。とにかく、ひたすら見にいくわけです。放送されているのはごく一部で、その倍、いや実は倍以上の場所へ行っているんです。


事前にチェックしていかないのかって?もちろん、良さそうだな、と思う場所の当たりはつけます。今までの経験や、リサーチなどの情報で絞り込んでいくわけです。わけですが、、、行ってみるといろんなことがあるんですよね。


以前「都市と水」をテーマにした回を作りました。ひたすら、噴水を見に行ってきました。行くと思うんですよ、

「あれ、おもってたんと違う」と。

まずはスケール。
「わ。でっかい。」とか、「あれ、ちっさいな。」とか。
他人の目を通した写真や映像ではなく、現場に行くと、自分のスケールで見たり、体感することになります。やっぱりその場所に立ってみると感じ方が変わるんですよね。


また、見に行くわけですが、身体ごとその場所に置いているので、視覚以外の情報もいっぱい入ってきます。
晴れの夏の日、太陽の光がキラキラしている公園。キャッ、キャッと遊ぶこどもの声。風が吹くと緑のいい香り。
樹木に囲まれた広場にある噴水。(しかも、私、ここまで来るのに駅から30分歩いた、、)なんて場所だったりすると、
すごくステキな場所、噴水を見つけてしまったんだ!と浮かれるわけです。ところが、浮かれて撮った写真を後でスタッフに見せると愕然とすることがあります。
全然ステキじゃない、、
私の写真からはこどもの声も聞こえないし、風も感じないし、ましてや私が30分歩いてやっと辿り着いたことなんて、知ったことではないし、、(因みにこの噴水はボツになりました、、、)


私たちが映像を作るときは、こうしたその場所でしか体感し得ないことを、視覚情報にどうやってのせて、よく見せるか、試行錯誤しています。そこには様々な技術があるのですが、いろんな場所へ足を運んでみて思うのは、


やっぱり現場に行ってみないとわからないことがあるなあ、

ということです。
なんとも、、そんなこと行く前からわかってるよ!ってな話ですが、沢山ボツを出してしみじみ思ったんです。

「デザインの見学」は現場に行って、邪魔にならないように、カメラを構えてじっとその場所、そのものを見ています。言ってしまえば、それだけなんですが、ボツの数だけできあがるコーナーの面白さは高まっている、と信じて締め切りぎりぎりまで制作しています。

みなさま次回の「デザインの見学」お楽しみにしていてください!

あ、最後に、だから、行きたいところにはどんどん、行くといいと思うんです。
絶対に「おもってたんと違う」ことはあるし。一生に行ける場所、見れるものの数は限られてますから。
夏休み、終わったばかりですけどね、、、

裏・たぬきポイント

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全国1000万人(?)の「たぬき師匠」ファンのみなさま、こんにちは。
明日の放送は、なんと、「たぬき師匠」スペシャルです!
今まで放送した「たぬき師匠」から選りすぐった回を放送致します。

改めまして、「たぬき師匠」ついてですが、身の回りにある「もの」が落語家さんに化けて自身のぼやきを伝えるコーナーです。たぬき師匠を演じるは落語家の立川吉笑さん。まだ見たことがない方は、どうぞまっさらな気持ちで見てください。何が化けているか、想像しながら見てもらえるとおもしろいと思います。


コーナーの制作裏話は以前このブログでも書きましたので、今回は、既に「たぬき師匠」をご覧になったことがある皆様にも、楽しんでもらえるように、裏・「たぬき師匠」お楽しみポイントをお伝え致します。


*その1 「もの◯◯しいもの〜でございまして、、」*
座布団に座って、おじぎをして、最初にたぬき師匠がしゃべるフレーズ、
「えー、一席申し上げます。世知辛い世の中、もの◯◯しいことばかりでございまして、、、」
いつも同じフレーズから始まるのですが、実は、この「もの◯◯しい、、」という部分毎回違うの気づいていましたでしょうか?明日、放送しないものでいうと、「目覚まし時計」の回は「もの騒がしい、、」、「懐中電灯」の回は「ものわびしい、、」という具合です。このフレーズ、何が化けているかの一番最初のヒントにもなっています。


*その2「ぽーんぽこぽんっ」のキレ*
ぼやき終わると、たぬき師匠は「ぽーんぽこぽんっ」とおきまりの言葉と動きで正体を明かします。明日の放送は、実際に撮影を行った順番に放送するのですが、「ぽーんぽこぽんっ」のキレの具合をみてくださいませ。今回のスペシャルの編集の際に改めて見比べてみましたが、「ぽーんぽこぽんっ」がだんだん吉笑さんの体に馴染んでいっております。(と思いたいです。)明日の放送回ではエンドロールでもこの「化けの瞬間」を並べています。番組の最後まで見てくださいね。


*その3 たぬき師匠の髪型の変遷*
実は、髪型が微妙に変遷しています。ええ、すみません。初回を撮影してみて、ちょっとこの髪型、、やりすぎたかもしれないな、、、と軌道修正しております。その後やんわりとした七三にしてみましたが、派手なアクションがある時は髪型が崩れないようにと固めて、異様にテカテカしている回もあります。一番アクションが激しかったのは、歯ブラシの回です。明日は歯ブラシの回は放送されませんが、いつか再放送された時には、これか!と、そのテカテカ具合も、たぬきファンの皆様には楽しんで(?)頂ければと思います。


と、まあ、最後はお話とは直接関係ないところですが、、もちろん、一番の楽しみどころは「もの」のぼやきです。「たぬき師匠」の落語です。明日の放送、ぜひご覧ください!

てへへへへ。脳内のはなし。

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4月から新しいコーナーがスタートしました。「デッサンあ 脳内」です。みなさん、見て頂けましたでしょうか?

「デッサンあ脳内」はモチーフを見るのではなく、思い出して描くデッサンです。初回のモチーフは自転車。自転車、みなさん知っていますよね?もちろん、知っていると思いますが、描こうと思うとこれが描けない。

見ているようで、見ていない。
知ってると、理解しているは違う。

そんなことをテーマにして作ったコーナーだったのですが、、いやあ、収録現場、おもしろかったです。みなさん、それぞれ思い出し方が違う。
ばーっと、描きあげる方。布が被さって見えないモチーフをじっと見つめる方。何度も空を見上げて考える方。時に自転車のハンドルを持っているポーズをして、身体から思い出そうとする方。

できあがったデッサンもいつもと違った見応えがあります。
ぱっと見は自転車なんですけど、よくよく見ると、これ、動かないよね。
これは、かろうじて乗れそうだけど、身体が痛くなりそうだな。
あれは、ちゃんと走るよ。でも、もしかして強度に問題あるかも。
なんて、デッサンを見て楽しむこともできます。

あと、いつもの「デッサンあ」と違ったのは、できあがりの絵を持って、カメラに向かってにっこり笑ってもらうシーン。テレビカメラに向かって、「はいっ!笑ってくださーい!!」と言われたら、ちょっとどきどきしますよね。ぱっと、笑顔を出してくれる方もいれば、硬い表情のままの方もいたりするのですが、「デッサンあ脳内」は漏れなくみなさん、笑顔です。
てへへへ。ってな具合に、照れながら作品を持ってくれています。
すごい、いい表情なんです。
「照れ」がみせる、隙っていうのは、なんでしょうね。編集をしてて、いいなと思ってしまいました。

因みに、今回「デッサンあ脳内」に参加して頂いた方は、いつもの「デッサンあ」の収録にも参加してもらいました。2つの収録が終わった後に「どっちが楽しかったですか?」と聞いてみました。
答えは、なんと半々。
どちらも違った楽しみがあります。

みなさんも、「デッサンあ脳内」ぜひやってみてみ下さい。なにせ、脳内のものを描くわけですから、どこででもできます。「てへへへ」なんていいながら友達と見せ合うのも楽しいかもしれませんよ。

「デッサンあ 脳内」、明日23(土)7:00〜から、再放送です。

SHOOT&EDITなひとたち

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みなさま、こんにちは。
3月になりましたね。2月までの冬の間に放送していた歌「SHOOT&EDIT」は楽しんで頂けましたでしょうか?
前回、「SHOOT&EDIT」を演出した伊東玄己さんにブログを書いて頂きましたが、このコーナー、伊東さん以外にも沢山のスタッフが関わっています。

そもそも、実は、素敵な歌を歌ってくれたLEO今井さんも最初は出演予定なかったんです。
スタッフィングで一番最初に決めるのは演出です。誰に演出を担当してもらうか。映画で言う監督ですね。小山田さんが作ってくれた楽曲がとても格好よかったので、今回は格好いい映像が作れる人、ダンスも格好よく撮れる人にお願いしよう、ということで伊東玄己さんにお願いすることになりました。
伊東さんに作りたい内容と楽曲を渡したところ、会ってすぐにこう言われました。

「これ、LEOさん出てくれないかなあ。」

、、、(想像してみる)うん、それいいかも。。絶対、かっこいい。(もっと、想像してみる)うんうん。見たい見たい!!お願いしてみましょう!

と、いうことで、LEOさんにお願いして快く承諾して頂いて出演となったわけです。
不思議ですよねぇ。歌のコーナーに歌い手が出ちゃいけないルールがあるわけではないんです。それでも、何かずっと同じことをやってると、暗黙のルールみたいなものが出来上がってきて、歌い手の方にも出てもらうとうことを、私たちは考えていなかったんです。アーティストのプロモーションビデオだったりすると、至極当然の手法なんですけどね。

「デザインあ」には色々なタイプのコーナーがあります。映像の作り方も様々です。アニメーションのコーナーの多くは、作家さんがひとりでコツコツと煮詰めていきます。自分の頭の中にあるイメージを、本当にお料理のように弱火で長い時間煮込んで、煮込んで、その人にしか出せない味を出す、というようなかんじでしょうか。
逆に「SHOOT&EDIT」のような沢山の方に関わって頂くコーナーは、各専門分野のスタッフの方々に自分の頭だけでは出ないアイデアをどんどん足していってもらえるのが、良い点です。

今回は、素敵なダンサーキャスティング&振付をしてくれた、HIDALIの梨本威温さん、叶実花子さん。スタイリストは、格好よく、かつバンドのキャラクターもちゃんと出した洋服を選んでくれた高橋毅さん。出演者のみなさんを気持ちよく、ナチュ
ラルに仕上げてくれたヘアメイクYOBOONさん。(スキンヘッドが素敵なギターの岡村さんのヘアメイクは3分ですんで、大笑いしましたが!!)
ここでは、書ききれませんが、他にももっと沢山の方に参加して頂いています。
「SHOOT&EDIT」は映像の撮影&編集技術を伝える歌ですが、撮影&編集するというのは、色々な人の手が必要でもあるんですね。感謝です。

さて、土曜日の15分版での放送分は終了してしまいましたが、4/5(火)、4/7(木)の朝7:25からの5分版で再放送されます!
見逃してしまったか方、何回も見て頂いている方も是非ご覧ください!

作詞:佐藤正和
作曲:コーネリアス
うた:LEO今井
出演:LEO今井 REI 白根賢一 岡村夏彦 シゲクニ
演出:伊東玄己
撮影:Koho Kotake  石岡直人  前田智 仲田良平 平原昌樹  佃友和
照明:大塚顕 林信一 高橋智子  渡辺絢香  杓瀬圭介
VE:遠藤啄郎 村上篤史
編集;本田吉孝
振付:HIDALI
スタイリング:高橋毅
ヘアメイク:YOBOON
調整:塩ゆりあ
美術:冨永綾子
文字/アイコンデザイン:林里佳子
進行:池田拓郎 平本宗一郎 松崎希光子
デスク:福永桜
プロジェクトマネージャー:白田宏美
プロデューサー:阿部憲子
映像監修:中村勇吾

 

 

 

 

お楽しみはこれからだ!

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2016年、もうだいぶ明けましたね。今更ですが、みなさまおめでとうございます。

デザインあチームも年末、お正月とお休みを頂きつつ、休みの間も、もうすぐ迎える100回記念に向けてコツコツと動いていました。年明けから本格的に動き出しています。先日、初回の編集チェック打ち合わせがありましたが、なかなか面白いものができそうです。わくわくしております。

わくわくと言えば、明日1/16(土)から放送される新しいうた「SHOOT&EDIT」もみなさんにぜひ見てもらいたいコーナーです!歌はLEO今井さんです。撮影裏話しなどはまた今度ブログでも書きたいと思います。

今は春から放送される内容の制作中なのですが、この秋から冬にかけて放送しました「ともるひかる」の映像作家・細金卓矢さんとあるコーナーを制作しています。「ともるひかる」を制作時、細金さんはアメリカ在住だったのですが、TV電話や、メールでやりとりしつつ、完成させました。これで海外の作家さんとも一緒に作れることがわかったので、今後はもっと、海外の方と一緒に制作してみるのも面白いかもしれませんねぇ。2016年の新しい夢です。

春からはいくつか、新作コーナーも始まります。
一口に「デザイン」と言っても様々な分野がありますが、まだきっちりとこの分野のことを扱ったコーナーってなかったよね、、なんて言葉から始まった新作です。今、試行錯誤中なので、私たちにもどう転ぶかわかっていませんが、これも制作していて楽しみなコーナーです。
そうそう、番組スタート時からある「デッサンあ」のコーナーも、新しい試みを考え中です。

あと実は、あんなことをやろうと思ってたり、またああいうこともトライしてみようかな、というようなことがあって、、、まだ言えないんですけどね。

今はまだ、どうカタチになっていくか未定なことが多いですが、「デザインあ」チーム、2016年もいろいろな試みを考えています。
みなさまに楽しんでもらえるように、デザインの力を伝えられるように、フットワークよく且つ地道に番組制作を頑張っていきたいと思います。

どうぞみなさま、2016年も「デザインあ」をよろしくお願いします!

まっすぐ立つことできますか?

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朝、顔を洗う時や、洋服を着替えた後、街かどのショーウィンドウや、トイレに入った時などなど、毎日何回も鏡を見ます。たぶん、皆さんもそうですよね。
普段見慣れたはずの自分の姿ですが、自分の目を通してみるのと、カメラのレンズを通した目で見る自分の違いに愕然とする時があります。
 
例えば、私たちスタッフでも、スタンドイン、と言って、実際の出演者の代わりに立ち位置や、照明の具合をみるために、カメラの前に立つことがあります。そういう時にレンズを通した自分の姿を見ます。
 
秋から始まった新コーナー「素材体操第1」の人物撮影の時がそうでした。
体操のお姉さん役であるモデルの文月さんの代わりに、私がカメラ前に立ちました。
 
モニターに映っている自分の姿を見て、思いましたよ。
うそでしょ、って。
 
なんというか、、正直に言うと、、全体的に、、もう少しかわいくたっていいじゃないか!と。
自分の目だとかなり自分をひいき目に見てますよね、、、
そして、次に衝撃的なのが、モニターに映った私を見てびっくりしているのは私だけ、ということ。まわりのスタッフは何の反応もなし。当然なんですが、、、ああ、紛れもなく、みんながいつも見ている私は、これなんだな、と。
特に後ろ姿たるや、、、いやいや、もう、止しておきましょう。
 
しかし、不思議ですよね。同じものを見ていても、もしかしてみんなそれぞれ、ちょっとずつ自分好みのフィルターをかけていて、全く同じように見えてることってないのかもしれないですね。
(だから、そのズレを埋め合わせたり、確認できる、言葉や話すことって大切ですよねえ。)
 
さて、容姿のことは置いといて、もう一つ、驚いたことがあります。
私が、まっすぐ立てていなかったことです。
これについては、外野からやいやい指示が飛びました。
「右肩下がってる!」「正面向いてないよ。もうちょっと、左向いて。」「体の向きはそのままで、顔だけもうちょっと右」などなど。
みなさん、まっすぐ立つことできますか?
意外と難しいんですよ!
 
実際の撮影で体操を披露してくれた文月さんは見事でした。
モデルさんは、自分の身体を使うプロフェッショナルです。
「自分の目で見てる自分」と「外から見られている自分」のズレが、かぎりなく少ないんでしょうね。
放送時は、画面左側の素材たちに目が行きがちですが、右側の体操のおねえさん文月さんの美しい動きも素晴らしいです。
みなさん、是非チェックしてみて下さい。
 

スケールをおかしくするスイッチ

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前回の更新が夏の間の制作作業の話でしたが、もうすっかり秋ですね。
秋から新コーナー「素材体操 第一」が始まりました。みなさん、見ていただけましたでしょうか?
「デザインの観察」も新作回「スイッチ」が放送されました。数々の身の回りのものをテーマにしてきた「観察」ですが、今までで一番小さいものを扱ったテーマかと思います。

もう、本当に小さい、手の爪よりも小さな部品たちなんです。
テレビでご覧になったみなさんは、サイズ感、おわかりになったでしょうか。

この「サイズ感」について、スタジオでスイッチの部品を撮影している時、不思議な感覚を味わいました。

背景は全て真っ白。
謎の部品が真ん中にちょこんと立っています。

自分の目で直接見ると、白い世界の更に向こう、照明器具やカメラ、スタッフなんかも目の端に見え隠れしますからね、何とも思わないんですけど、ひとたびモニター越しに見ると、不思議。

比べるものがないのです。
サイズ感覚がおかしくなる。

もしかして、もしかして、ものすごく大きいもののような、、、かんじがするんです。
比べるものが無い、というのは途端にスケールを狂わせます。

真っ白い、見知らぬ土地に降り立ったロケットのような、、
とか、なんとか、ロマンチックな想像を慌ただしい撮影の合間に、一瞬、ほんの一瞬しちゃったりします。ほんの一瞬ですよ、ちゃんと働いてますからね。

後で写真で見ると、スケールのおかしさやそこから妄想した風景を、現場で強烈に感じたほど思ったりはしないのですが、だからこそ、生活のなかで「あ!なんか変だ!おかしいぞ。」と感じたことを覚えておくのは大切だと思っています。

最近のあチーム、来年度の新コーナーを作り始めていますが、
コーナー作りの時にこの「あ!なんか変だ!」と思ったことが役に立ちます。
皆で丁寧に「何を不思議に感じたんだろう」、「何を面白いと感じたのかしら?」と分析して、皆さんにこの面白さや感覚を伝えられる形にしていく作業だったりもするんです。

ふふふふ、来年も、面白いコーナーができそうです。
どうぞお楽しみに!

、、、と、今年最後の更新のようになってしまいましたが、今年も放送まだまだありますので、ひき続きよろしくお願いします。

しゃべっちゃえばいいじゃない

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自分の頭のなかで考えていたアイデアを、現実に目に見えるかたちにする。
すごく楽しい作業です。そして、なかなか難しい作業でもあります。
 
番組ではいろんな作家さんがアイデアを出し、様々なコーナーをかたちにします。
あんなコーナーがあったらいいな、こんなコーナー見てみたいな。
アイデア出しの会議って、楽しいんですよね。
みんなで想像しながら、ニヤニヤしながらやっております。
 
ただ、大変なのは、そのアイデアを実際にどうやってかたちにするかというところで、、、
現実にはいろんな困難がでてきます。それは、撮影技術的なことだったり、予算の問題や制作時間が間に合わない、といったことだったり、様々な制約があります。
この現実のハードルを乗り越えていく作業が、とても難しいのです。
難易度が高ければ、もちろんできあがった時の喜びも大きいですが、なんともその制約が嫌になることもあります。
(そして、難易度とできあがった作品の面白さの関係は全く別ものだったりするんですよね、、、これも困難と面白さのひとつではありますが。)
 
ある時、制約問題が嫌になって考えました。
 
ああ。もう、いっそ、全部口でしゃべって説明しちゃえばいんじゃないか。
 
落語みたいに全部しゃべってしまえば、どこにでも行けるんじゃないかしら。
例えば、宇宙まで行っちゃうとか、距離的なハードルの高さもクリアできるし、
人のからだの中に入ってみる、技術的に難しいことも楽勝。
過去にいったり、未来にいったり、時間を操作することも可能で、
ものに乗りうつって、もの目線でしゃべることもできる。
 
そうです。実は、ものが落語家さんのからだを借りてしゃべる「たぬき師匠」、そんなことからできました。
 
写真は憑依の練習をしている落語家の立川吉笑さんです。
おろしております。
ちょっとした動きも修正をいれつつ、言葉を選んで、選んで、「もの」を自分のからだにおろしています。
 
しゃべっちゃえばいいじゃない。
なんてことで始まりましたが、またそこにはしゃべって伝えるためのハードルが出てくるんですよね。
文字数の問題や、言葉の難易度や、演技する力も重要になってきます。
その一つ一つを乗り越えて、聞いている人にちゃんとイメージを伝えられる落語家さんの話す技術って凄いなあ、と思いました。
 
さて、先日、撮影し終えた「たぬき師匠」は、宇宙に行って、身体のなかに入って、何年もの時間を使う、しゃべることだからできるネタがでてきます。
放送されるのは、だいぶ先ですが、面白いのでどうぞご期待ください。
 

暑いですね。(みなさん、夏はいかがお過ごしですか?)

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ようやく、涼しい風も吹いていきましたが、まだまだ暑い日が続きますね。
例年に比べて、特に今年は暑かったような気がします。

照りつける太陽。コンビニや電車などクーラーの効いた場所から、外へでた時の熱気。
少し建物の外に出ただけで汗びっしょりです。こんな日が続くと、私たちはどうするか。
人と顔を会わすと、いや、なんだったらひとりでだって言ってしまいます。

「暑い。」

私たちはとてつもなく暑い時は、ただただその状況を言ってしまう。

「あー。暑い。」

そうです。
暑いんです。
もう、そんなことわかっているんです。

わかっているのに、使ってしまう。
なんでしょうね。なんだか、悔しいので使うまい、と思っているのですが、ついつい、口をついて出てしまいます。最近の打合せのはじまりは、概ね「暑い」だけで会話してしまいます。

「暑いですねぇ。(もう、こんなに暑いと仕事に集中できないですよ。)」
「暑いですねぇ。(そうですよねー。私も体がまいっちゃってなかなか作業が進まないですよ。)」

なんて、塩梅です。
暑いですね、の後に多分にいろんなことを含ませて会話しているような気がします。

さてさて、デザインあチーム。そんな猛暑のなかでもコツコツと撮影を進めています。
実は、外よりも暑い場所で撮影しています。
どこかって?それは、スタジオなんです。

特に「観察」というコーナーの撮影は、照明を多く使っているので、暑いんですね。
物を美しくみせるために、光が画面内にきれいにまわるように作っています。
ほんの小さな、手の平サイズのものを撮るときも、大きな照明が取り囲みます。
もちろん、空調もつけていますが、カメラ前の暑さは尋常じゃないです。
そして、いつも、いつも暑さの最前線にいるのは、カメラマンです。

写真は「観察」の撮影の多くを担当している笠井さん。
こんな風に沢山の照明に囲まれて撮影しています。
私は、ついついスタジオでも「暑い。」と口にしてしまいますが、笠井さんは暑さのなかでもどっしり構えてくれてます。(さすがにこの写真は少し溶けちゃっていますね。。。)
ありがとうございます。

夏の間に、涼しくなっていく秋や冬を想像しながら日々制作を進めております。
新コーナーもありますので、どうぞご期待下さい。

いや、しかし、本当に、、

「暑いですねぇ〜。(みなさんも、暑さには気をつけて。涼しい部屋で番組を楽しんでください。)」

 

自分がバレちゃうデッサンあ

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デッサン。
目の前のものをよく見て、正確に写し取る、描く。
ただ、それだけ。
 
私も、大学の受験勉強の時に予備校でよくよく描いたものです。
受験というのは、どうしたって点数をつけないといけないもんだから、予備校では受験でつくだろう点数を想定して、順番に並べたりします。壁一面にクラス全員の絵をかけて、上から1番からビリッケツまで並べるんです。
順位がつくから、落ち込むことも、喜ぶこともあります。
次こそはがんばるぞ、なんて思ったもんです。
 
さてさて、番組でもデッサンを描くコーナーがあります。
ずばり「デッサンあ」。
あたり前ながら順位なんてありません。
描き終わった絵はひとまず机に並べます。
このできあがった絵を見る時間が楽しいんです。
60分1本勝負という、すごく短い時間で描いているんですが、みんないい絵を描くんですよ。
 
CDジャケットにするんだったら、あの子の描いた絵がいいな。
 
この絵は、モチーフとあんまり似てないけど、でも妙な味があって、一番格好いいな。
 
もし、お金を出して1枚買うならあのおばさまの絵がいいな。
 
なんて。
点数がつくわけじゃないですからね、好きに見ることができて楽しいです。
同じモチーフ、同じ画材でも全然違う12通りの絵ができます。
皆さん、気になっているところがちょっとずつ違うんですね。
 
すごく不思議なのは、現場に来て頂いた人は、初めてお会いする人ばかりだけど、
描く絵と似てるんです。
なんとなくその人らしさが出てる。
その人っぽいだなんて、初めて会った人ばかりなので、
そんなによくわからない、、、というか知らないのだけど。
なぜか、似ている気がします。
絵を見て、ご本人を見ると、うんうん、わかる!!(何が?)と腑に落ちてしまいます。
 
以前のブログで体に命令を出すのって難しい!!と書きましたが、
自分の体を通すと、意識しなくても自分が出ちゃう、
命令だしていなくても、にじみでちゃうこともあるんだあ、なんて思います。
 
そんな「デッサンあ」ですが、
この先これは、自分がにじみでているというか、、出過ぎているのか、絵のたたずまいが独創的というか、、、
なんと表現していいのやら、圧倒的に個性的な絵を描くゲストが登場します。
 
先日、撮影は終わったのですが、私の想像を遥か越えていく作品でした。
みなさん、どうぞお楽しみに!